新米女性管理職が行うべき3step
女性管理職割合目標のひずみ
政府は2020年代に指導的地位に女性が占める割合を30%にするという目標を立てています。
一方、2021年に厚生労働省が行った調査では、企業の課長級以上の管理職に占める女性の割合は12%。
まだまだ先は長い道のりです。
今後は、女性管理職比率を高めるために「あえて」女性を管理職に登用する企業も出てくるでしょう。
女性管理職が少ないからこそ、考えるべきこと
そこで、今回は、
◆「どうすれば女性管理職が増えるのか」ではなく、
◆「少数の女性管理職は、どうするべきなのか」に焦点をあてて考えてみます。
少数ということは、先駆者であるということ。
制度が整備されていなかったり、周囲からねたみや反感を持たれることもあると思います。
どのような心持ちでいればよいのでしょうか。
Step1:根拠のある自信を持つ
自分の能力や経験を信じ、揺るがない自信を持つことが第一歩です。
「管理職に登用されることは順当だ」とご自身で感じる場合でも、
◆「本当に自分にできるだろうか」と思い悩みます。
特に、小さなお子さんがいる場合は、
◆「仕事と子育てを両立できるだろうか」という不安が一気に顔をだすでしょう。
反対に、「なぜ自分が登用されたのかわからない」場合も、大いに混乱します。
◆「自分は(他の女性管理職のように)スーパーウーマンにはなれない」
◆「まわりはどう思っているだろう」
◆「このメンバーをたばねるのはムリ」
など、不安になる要素は尽きません。
Step2:自分の心への言い聞かせ
ただ、少し考えてほしいのは、上記の不安は「女性だけ」が感じるものなのでしょうか。
濃淡はあっても、はじめて管理職に登用される方なら、(よほどの方を除き)誰もが感じるものだと思います。
大切なのは「この不安感はみんなが感じるんだ」という、自分の心への言い聞かせです。
ある意味、不安を感じることは、おかしなことでもなんでもなく、極めて一般的な反応です。
だからこそ、不安を感じ、おじけづくことに罪悪感を感じる必要はまったくありません。
Step3:不安の大きさに順番をつけ、対処する
そのうえで、自分は何に最も不安を感じるのかを整理してみましょう。
ある方にとっては「子育てとの両立」かもしれませんし、別の方にとっては「成果がだせるか」かもしれません。
そこがクリアになると、相談先も準備するものも異なってきます。
管理職に登用されるのですから、そもそも聡明な方なのだと思います。
不安にのみこまれず、目の前の壁が何かを見極めて、壊すなり、よけるなりをしていきたいですね。
まとめ
私が管理職になったときは、不安を感じる間もなく、嵐のように仕事が降ってきました。
今思えば、正しく不安を受け止め、適切な対処法を考えるために、足を止める必要がありました。
人生は長く続きます。
目の前の成果を出すことがすべてではありません。
渦中にいる方には届きにくい声かもしれませんが、「立ち止まる」ことの大切さを忘れないでほしいのです。
現在、不安ばかりの新米女性管理職の方に、ぜひご参考いただければと思います。
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