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SONE
2019年1月18日 20:08
暖房を止めた僕の部屋は冬の冷気に包まれていた。寒さはまるで隠れて会わなくてはいけない2人の関係を壊そうとする世間の常識のようで、僕らを引き離そうとしているように思えた。僕達は冷気を遮ろうと、常識から逃げようとして、毛布の隙間を無くし、身体を密着させていた。そのおかげで、ベッドの中だけは暖かく自由だった。僕は彼女を背中から抱き、彼女は僕の手をずっと握り、止めどなく言葉を紡いでいた。「なんでこ
2019年1月13日 22:39
「飲みすぎた」「もう一軒行く?」「コーヒー飲みたい」「でももう2時だからカフェとかはやってないよ」「じゃあ、コンビニでコーヒー買って、お家で飲もうよ」「え?うち?」「ダメ?」「いや、ダメじゃないけど、大丈夫なの?」「うん。大丈夫」「そうなんだ。じゃあ・・・」「でも、朝には帰るから」「わかってる。ねえ、好きだよ」「知ってる」「キス、していいかな?」