tapioca
それを思い出すと僕は 身を焼かれるほどの 痛苦で狂ってしまう でもたぶん狂った人は 自分をそうと言わないだろうから 僕はそれなりに まともという証明になっているだろう…
死にまつわることをつらつらとエッセイ風に。 葬式って平和だなーと思う。 犬神家みたいな葬式現場もあるかも知れないけど…w その人はもう苦しんでおらず、ただ静かに横…
知らない、野菜を手に取って でもそれは、知ってるものと 似ている 何にも似ていないものは 段々と私の世界から減ってきた そのことを苦く 寂しく思っているだろうか わか…
まだミモザが咲いているか 確かめに行った僕は 十日前、人だかりの中心にあった木々が 今日は素通りされていくのを目撃した 僕は君を探すように まだ黄色いミモザを探して…
その気配に怯えながら愛した 血の呪いからも 輪廻の鎖からも 本能の質量からも ついに逃れることが出来なくても それがわかっていても 君の手を取ったのは どんなに汚くて…
ミモザ、ミモザ、ミモザよ 君の骸を囲ったミモザよ 君と共に炎に包まれたミモザよ 僕は君を探して あの部屋から春に引きずり出された ヘッセの絶望に触れながら 隣の女の…
君が生きていることを 左手で確かめながら 過ぎてゆく時間 死へ向かってゆるやかに 強まる絆に縋りついた 離れてゆくのに 近づいてゆく 別れは僕たちを 分かちがたく結び…
何かと関わる手段を 何かに倣うことをやめてみたい どうやってそれと関わるか それは自然と現れてくるもの 浮かび上がってくるもの 媒介者を限定しなくていい ある手段を…
君はあの雨の昼下がり 僕の手の中で永遠になった もう君を捕まえるものは何も無い 大空へ羽ばたき 太陽に触れても焼けることが無い 出会いの日からずっと 後悔することが…
君を失うのが怖かった 出会った日からずっと ずっと怖かったけど 君がいなくなっても その気持ちは消えなかった 愛したそばから 僕の心は綻びはじめる 永遠を望むはしか…
最近、鳥のお世話マシーンと化している私ですこんにちは。 (最近か?) 彼は今(執筆開始時)も私の左手でお食事中です。 片手タイピングが速くなっていきます。 温度湿度…
私の左手の中で生きているあなた ぬくもりで 身じろぎで あなたが生きていることを 私は確かめ続ける 声を出せなくなってから 心は次第に近づいた 愛は恐れを巻き込んで …
答え を 探している 出そうとしている いつも 正解に〇をもらいたくて 考えていた あなたの気持ちは ぼくが考えてもわからないし ぼくの気持ちは あなたが考えてもわから…
僕を支配していた あなたがいなくなった 僕の心に巣食い 僕の体を蝕み 僕を作りながら 破壊し続けたあなたが いなくなった 取り残されても あなたは消えなくて 僕はあなた…
君が死んだら僕も死ぬ それって心中って呼ぶかしら いやいや後追いと言うのだよ 君を殺して僕も死ぬ それなら心中と呼ぶのかな いやそれは無理心中というやつだ 無理じゃ…
魂とはいつも どこかへ出て行きたがる そして出た先で園を作り その外へとまた出たがる 繰り返し繰り返しそうやって 浸かっては上がりを重ねて 創っては壊しを重ねて 拾っ…
2024年6月21日 22:17
それを思い出すと僕は身を焼かれるほどの痛苦で狂ってしまうでもたぶん狂った人は自分をそうと言わないだろうから僕はそれなりにまともという証明になっているだろうかそれを思い出すと僕はかつて自分の身を切り裂きたい衝動を感じた最近はその想像だけでなんだか痛いので何がしかで気を紛らわせるばかりだいい加減にもう二度と思い出さないようにしてほしいものだが記憶というのはまあ皮肉なもので
2024年5月9日 00:23
死にまつわることをつらつらとエッセイ風に。葬式って平和だなーと思う。犬神家みたいな葬式現場もあるかも知れないけど…wその人はもう苦しんでおらず、ただ静かに横たわっているだけで。別れを惜しむ人たち。もう、何も出来ることはなくて。全員がただ、冥福を祈り、天国だかあの世だか三途の川の向こうだか、地獄だか煉獄だかどこかしらへ、魂を見送る。もはやそれしか出来ない。偲ぶ。思い出話をする。
2024年4月20日 10:17
知らない、野菜を手に取ってでもそれは、知ってるものと似ている何にも似ていないものは段々と私の世界から減ってきたそのことを苦く寂しく思っているだろうかわからない父の書棚からこっそりでなくヘッセ詩集を抜き取り誰にも言わない旅に連れていく私の日常は肉感を失っている繋がりへの希求は煩わしくなりバランスを欠いているのは世界ではなく私であるかゆるやかに死にゆく誰かを見送る時
2024年4月14日 03:13
まだミモザが咲いているか確かめに行った僕は十日前、人だかりの中心にあった木々が今日は素通りされていくのを目撃した僕は君を探すようにまだ黄色いミモザを探して歩き回ったそして端っこの方にすみっこの方に楽し気に揺れている黄色の塊を見つけた君だ君が僕を待っていてくれた君が僕にとっておいてくれた僕は愛しく眺めそっと触れた君の愛らしさに敵うものなどこの世には無いそれでも僕は
2024年4月5日 03:35
その気配に怯えながら愛した血の呪いからも輪廻の鎖からも本能の質量からもついに逃れることが出来なくてもそれがわかっていても君の手を取ったのはどんなに汚くてもそれを愛と名付けるしかなかったどんなに痛くてもそこへ向かうしかなかったあの頃の僕を
2024年3月31日 16:34
ミモザ、ミモザ、ミモザよ君の骸を囲ったミモザよ君と共に炎に包まれたミモザよ僕は君を探してあの部屋から春に引きずり出されたヘッセの絶望に触れながら隣の女の会話が耳に入ってくる生きる者は興味深いとうに死んだ詩人より初七日だの四十九日だの生者はとかくうるさくする君は何の悪事も働かなかった勲章に相応しくても裁きを受ける謂れはないだから君よ早く生まれ変わって僕の手の中に戻
2024年3月28日 03:54
君が生きていることを左手で確かめながら過ぎてゆく時間死へ向かってゆるやかに強まる絆に縋りついた離れてゆくのに近づいてゆく別れは僕たちを分かちがたく結びつける共にすごした日々も出会う前の僕もひとりになった後のこともすべて同じことだ君の気配で満たされている死を恐れ怯えながら君と世界の片隅で生きてきた世界中のどんな不幸も君に振りかからぬように願った愛に迷いがな
2024年3月25日 01:44
何かと関わる手段を何かに倣うことをやめてみたいどうやってそれと関わるかそれは自然と現れてくるもの浮かび上がってくるもの媒介者を限定しなくていいある手段をもって関わることが困難であっても確かに何かと常に関係して生きているのだから僕はどう世界と関わる?僕はどう君と関わる?それを規定した途端全てをつまらなくしてしまう想いの望む姿を探り出して掘り当てていく感情の行く先
2024年3月22日 18:14
君はあの雨の昼下がり僕の手の中で永遠になったもう君を捕まえるものは何も無い大空へ羽ばたき太陽に触れても焼けることが無い出会いの日からずっと後悔することが怖くて毎日愛の言葉を囁き続けたそれが自分自身のためだと恥じていたが君を失って気付く君が好きだと言ってくれたのは僕を好きでいてくれたからなのだと後悔を先に立てようとすると別の後悔が生まれる仕組みらしいとにかくそれはやっ
2024年3月20日 02:38
君を失うのが怖かった出会った日からずっとずっと怖かったけど君がいなくなってもその気持ちは消えなかった愛したそばから僕の心は綻びはじめる永遠を望むはしから時が漏れ出てきて僕はゆっくりと溺れていく恐怖の混じった喜びは胸を繰り返し貫いたそうだいつかまた孤独になる手を離さなければならない日が来るどれほどの時間を過ごしても僕たちは決してひとつになることはないいつも出会
2024年3月5日 16:45
最近、鳥のお世話マシーンと化している私ですこんにちは。(最近か?)彼は今(執筆開始時)も私の左手でお食事中です。片手タイピングが速くなっていきます。温度湿度を上げ、食べさせ、飲ませ、糞をチェックして処理し、住まいはバリアフリーにして、おがくずを替え、汚れた木やおもちゃを洗浄。調子のいい日は一時間ごとに食べてくれる!彼は老鳥で腎臓が弱っていて、獣医さん曰く「不味くて皆(鳥の皆
2024年2月27日 14:55
私の左手の中で生きているあなたぬくもりで身じろぎであなたが生きていることを私は確かめ続ける声を出せなくなってから心は次第に近づいた愛は恐れを巻き込んでどんどん膨れ上がっていく後悔を恐れて懺悔のように謝罪のようにただ抱いて過ごす不自然な暖冬を越えたらふたりで痛みのない世界へ私の左手に棲みついたあなた今あなたとひとつになって生きているだったら一緒に行きたいよ
2024年1月29日 04:35
答え を探している出そうとしているいつも正解に〇をもらいたくて考えていたあなたの気持ちはぼくが考えてもわからないしぼくの気持ちはあなたが考えてもわからないしぼくもあなたも自分の気持ちがわからないでもなぜかぼくは証拠を掻き集めて人の気持ちを決めようとしている愛の証明悪意の証明いくら記憶を旅しても道の駅は見つからない暗い道は地獄を巡って終わらない苦痛のため
2023年12月16日 04:48
僕を支配していたあなたがいなくなった僕の心に巣食い僕の体を蝕み僕を作りながら破壊し続けたあなたがいなくなった取り残されてもあなたは消えなくて僕はあなたの形にくりぬかれたまま床に転がって天井を見上げている手に入って求めるのをやめたら嫌悪と憎悪が暴れ出す悲しみと痛みは存在を認められやしない手に入れるどころかその手で作り出したのだから好きに壊して遊んでいたんだろうね
2023年12月6日 02:50
君が死んだら僕も死ぬそれって心中って呼ぶかしらいやいや後追いと言うのだよ君を殺して僕も死ぬそれなら心中と呼ぶのかないやそれは無理心中というやつだ無理じゃなければいいのかいそうそうお互い望んで死ぬのが無標の心中の指すところ一家心中はどうなのさ子供は同意していないでしょうそうだね三人以上は複雑だね夫婦心中って言葉はないねそうだね夫婦はたぶん別れるか殺し合うんじゃない
2023年11月8日 06:48
魂とはいつもどこかへ出て行きたがるそして出た先で園を作りその外へとまた出たがる繰り返し繰り返しそうやって浸かっては上がりを重ねて創っては壊しを重ねて拾っては捨てを重ねて入っては出てを重ねて魂とはいつもひとところに留まりたがらないだのに人はいつもそれをどこかへ縛り付けようとしている己を誰かに誰かを己に心を思想に身体を現世にどこにも依らない魂はいつも宙を舞ってい