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永久の未完成、これ完成である(宮沢賢治を訪ねて)

宮沢賢治記念館の入口

先日、ふと岩手県花巻にある宮沢賢治記念館に行ってきました。

宮沢賢治の作品は小さいころに読んだことはありますが、強く意識することになったのは、GOINGSTEADYの「銀河鉄道の夜」という曲に出会ってからです。

この曲の世界観がとても好きなのですが、実際に宮沢賢治作品の「銀河鉄道の夜」を読んだら衝撃を受けました。

そして、宮沢賢治の生涯を知りたいと思ったのです。

宮沢賢治の作品は「なんか怖い作品だな」くらいにしか思っていなかったのですが、今になって思えば、人間の真理を突いた考えさせられるものばかり。

宮沢賢治は、仏教の法華経の教えの影響を受けていますが、生きている間は評価されず、変人扱いされていたようです。

死後になってその功績が評価され、後世まで名が残るようになったとか。

果たして自分は、変人扱いされても自分の信念を貫き通すことができるのか?

死後に評価されることで幸せなのだろうか?

なかなか難しい答えです。

宮沢賢治の考え方のエッセンスである「農民芸術概論」の序論には、

「正しく強く生きるとは、銀河系を自らの中に意識してこれに応じて行くことである」

と書かれていました。

これは、合氣道の「臍下の一点に心をしずめ統一し、天地と一体となること」と同じ考えではないかと思いました。

皆から理解されなくとも、相対的ではなく、絶対的に正しいと思う道を行く。

こんな生き方ができれば幸せなのでしょうか。。

なんて考えることができたいい旅でした😀

農民芸術概論の結論にはこう書かれています。

「永久の未完成、これ完成である」

名作「銀河鉄道の夜」は未完成のまま終わっています。

ものごとに完成なんてものはなく、作品が完成した時点で満足せず、常により完成に近づけるために修正を繰り返し続ける。

この「未完成の状態が完成」なのではないか。と解釈しました。

一区切りついて満足するのではなく、次の目標、次の目標と、常に気を切らさないことが大事だと思いました。

そして、自分のブログも投稿後にリライトを繰り返したいと思いました(笑)

宮沢賢治記念館周辺の写真

宮沢賢治記念館の外観

宮沢賢治記念館の外観です👆

宮沢賢治イーハトーブ館の外観

👆徒歩10分くらいのところに、宮沢賢治イーハトーブ館もあります(入場無料)。1階では映画の上映やカフェスペースもあり。2階は図書館になっています。

レストラン山猫軒(注文の多い料理店)

宮沢賢治記念館に隣接する「注文の多い料理店 山猫軒」です。
花巻の郷土料理を堪能しました。
メニューと一緒に置いてある「宮沢賢治を読んだ小学生の考察」が深すぎて感動しました。

【番外編】花巻の素敵な喫茶店を紹介します。


花巻駅近くで、素敵な喫茶を見つけました。

「茶寮かだん」です。

茶寮かだん

敷地内の庭にある花壇は、宮沢賢治が生涯最後に設計した花壇だそうで、ゆかりの地となっています。

茶寮かだんの内観

洋風な席👆

茶寮かだんの内観

和風な席👆

田舎のおうちにお邪魔したような、ほっとする安心感がありました。

おしゃれなストールを巻いたマスターと、笑顔で気さくな奥様?のおもてなしの接客にとても感動しました。

花巻を訪れる際はぜひお立ち寄りください!


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