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商品開発の中でも重要な売れるための「商品名の付け方」

こんにちは。
名前のないモノやコトやヒトに名前を付けた事ってありますか?
真っ先に浮かぶのは、子供の名前ですかねー。お子さんのいる方は。結構至難の業ですよね・・。よくいう親からの初めてのプレゼントってやつです。
私たち夫婦は、「命名旅行」と銘打って、リゾート地の海の見える部屋で名前辞典と紙とペンを握りしめ命名会議をしたほどです。(やりすぎなのはわかっています。リゾート地である必要もない。海が見えなくてもいい。笑)たとえば、「ボーっとする」とか言い出した人すごいなって思うんです。
トーっとする・・
ミーっとする・・ では、やっぱりどんな状態かわからない。
「はさみ」ひとつとっても、もしかしたら「はさめ」になってたかもしれないけど、なんか命令っぽくてイヤやなとは思う。「はさむ」でもいいけど。

前置きが長くなりましたが、私、この冬”商品の名づけ親”になったんです。
今日はSETREで12月から販売の始まった「旅するチョコレイト」を世に送り出すまでの物語を書いてみようかなと思います。(物語というほどではない、裏話だ。)

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2020年夏、SETREオリジナルチョコレートを作る事が決まりました。
そして、私が商品開発を担当することに。
わたし・・・大のチョコ好きなんで、担当に決まった時は、「ヒャッホーーーイッ♬♪」てな感じでワクワクでした。
我が家の冷蔵庫には必ずストックが数種類。
ストックがないと、イライラしちゃう。これを書いている今も、視界に入っているあの冷蔵庫の中には、”レギュラーチョコ”と気分によって買う”トレンドチョコ”の両方が出番を待っています。
可愛く言うとチョコホリック、いわゆるアル中ならぬチョコ中です。(←結局かわいい。)

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私にとっては、チョコの季節なんてものはナイのですが、世の中的にはやはり冬のスイーツですよね。
SETREのチョコもこの冬からの販売に向けて、夏から商品開発がスタートしました。やはりバレンタインデーがチョコレートのメインイベントです。
日本のチョコレート消費量を見れば一目瞭然っ!
↓↓ 全国菓子工業組合連合会(全菓連)調べ ↓↓

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私も1年中チョコレートを食べているとはいえ、毎年、バレンタインシーズンになると、百貨店の催事をはしごして、1万円以上は使ってしまいます。
概ね自分用♪夫にはちょい安価のチョコ(もちろん、半分くらいは私が食べる)、2歳の息子は昨年からアンパンチョコデビューを果たした。あと数年はこれでいけるから、私の高級チョコ領域は守られている。ちなみにアンパンチョコを5歳くらいまであげたあとは、チョコが欲しけりゃ、モテる男の子になりなさい!という教育をするつもり。余談すぎますが。

とまぁ、チョコ好きが企画するチョコレートということはわかっていただけたと思うのですが、ここからは、チョコ好きでもチョコが嫌いでも関係ない商品開発のお話。

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私たちが作る商品は、”美味しい”だけじゃない。
セトレが美味しいものを提供するのは当たり前、既成事実化されつつある。セトレ1店舗目がOPENしてから、15年ほどではあるけれど、いつだって料理の評判はバツグンにいい。既存のお客様をガッカリさせるわけにはいかない。でも、もっともっと私たちじゃないといけないことは、”地域”だ。地域の物語があること。地域の生産者さんからお預かりした素材を大切に商品ととして表現すること。

今回のチョコレートは、le fleuveのショコラティエ上垣さんに作っていただきました。上垣さんは、しっかりと素材と向き合って、良さを引きだしたお菓子作りをされていて、私たちの想いと共通した信念のあるチョコレートのプロフェッショナルなのでお願いしました。
セトレ5店舗のある地域の食材・素材の中からいくつかをピックアップして、その地域で育まれた味わいをチョコレートに乗せて作っていただくことになったのが初秋でした。普通の”美味しい”だけではないとっても個性的なチョコレートが無事できたのですが、そこからあまり深く考えてこなかった”商品名”の壁が。

商品名の候補を3つ考えました

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一つ目は、チョコ(の素材)を通して旅した気分になってもらえたら・・という私たちの想い・提案を込めたネーミング。

二つ目は、実際に食べてみた時の味わい方の提案を商品名にしてみたパターン。実際に試作を食べた時に、味覚や香り、見た目などだけでない、想像で楽しんでいただけるチョコなんじゃないかな?と私自身が感じたからです。
Melty Kiss(とろけるようなキス)的な。Melty Chocolateにしなかったところが勝因だと私は勝手に思っている。

三つ目は、素材の恵みを楽しめるという事実を名前にしたパターン。
最近、菅野美穂サンがCMしてる乳酸菌ショコラ。この商品を選ぶあなたのメリットを商品名で提示している感じですよね。

とまぁ、この3つで悩んだんですよ。
目線はどこなのか?
実際にお客様がどう感じるのか?
私たちはこの商品を通して、どんな体験をして欲しいのか?

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決定したのが「Chocolate 旅するチョコレイト」。
このチョコレートじゃなくて、チョコレイトになったのは、デザイナーさんのナイスアイデアです(*^^*)
3つともどれも間違いじゃないから難しかったです。
私自身がしっくり来ても色んな方の目線で意見をもらうことで、名前を聞いた時、文字を見た時の受け取り方や印象が違って発見があったりしました。実際に上垣さんやセトレのブランドマネージャーのご意見も聞いたりしながら決めていきました。

本来、商品名を決める際には、もっとテクニカルな手法があるのかもしれない。でも、私たちセトレの商品開発チームには、商品開発のプロもいないし、言葉のプロもいない、販売戦略のプロもいない。
だからこそ、知恵寄せ合って、自分がお客様だったら・・どうかな?伝わる?買う?と自問自答しながら、地道にモノづくりをやっていけたらと思っています。
それにしても、1人ブレストで絞り出した3つのネーミング案はどれも可愛くて、販売開始時は、我が子を世に送り出す気持ちでした♬

楽天ショップで「旅するチョコレイト」販売しています!!
https://item.rakuten.co.jp/shop-setre/tabisuruchocolate/
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