フォロワー1000人を目の前にして、だれにも読まれない孤独に向き合った話
ひとりで書くことの不安に、向き合った夜でした。
先日書いた「noteもくもく会を開催します」という記事。
意気揚々と、強気で書きました。
みんなでもくもく作業をしたあと、参加してくれた方のnoteを読んでフィードバックを送るという内容で、料金は1000円に設定。
はじめて書いた有料のnote記事でした。
「1000人近くフォロワーがいれば、きっと誰か来てくれるだろう」
自分の中に、そんなおごりが少なからずありました。
noteをはじめて5年以上が経ち、おかげさまで多くの方にフォローしていただき、今はパーソナル編集者として、noteを書く人のサポートをするまでになりました。
noteをはじめたての頃のように、スキが全くつかないということは、しばらくありませんでした。
しかし、この記事を公開したときだけは、明らかにリアクションが違ったのです。
公開から時間が経っても、反応がにぶい。Xで書いた記事を宣伝しても、全然リアクションが返ってこない。
「やばい、このままだとひとりもくもく会になってしまう!」
どっと押し寄せてきた、誰も見てくれないことへの不安。
何度も、何度も、スマホの通知を確認しましたが、もくもく会への申し込みは0でした。
そうこうしているうちに、すっかり夜はふけて。
いつもならぐっすり寝ている時間なのに、もくもく会のことが頭から離れず眠れない。
居ても立っても居られなくなって家を飛び出し、缶ビールを片手にひとり夜道を散歩しました。モヤモヤすると散歩するのが、ぼくの変な習性なんです。
暗い線路沿いを歩いて、シンと静まった最寄りの駅の前を通り過ぎると、0時をとうに過ぎているのに「4番線に列車が通過します」というアナウンスが聞こえてきて。
人の声を聞いたことで、ちょっとだけ孤独がやわらいだ気がしました。
しばらく歩いてから、駅前のロータリーの丸いベンチに座って、暗闇の中を走る貨物列車を眺めていました。
「書いたものを世に送り続けるかぎり、ずっとこの不安と付き合っていかなければならないんだな」
真っ暗闇を、人知れず走る貨物列車に、今の自分の心境を重ねるのでした。
家に帰り、ベッドに飛び込む。
「この不安な気持ちを包み隠すことなくnoteに書こう」と自分に言い聞かせ、その日は眠りにつくことができました。
*
ありがたいことに、2日経って、もくもく会への申し込みがありました。
突然あらわれた救世主たちのおかげで、ほっと胸をなでおろしました。
改めてここで感謝を伝えさせてください。
参加していただいた方、ほんとうにありがとうございました。
結局ぼくの不安は杞憂だったのですが「転んだ日には、転んだことをストレートに書こう」と、この記事を書きました。
しかし、うまくいかなかったことを公開するのは勇気がいるものです。なかなか「投稿」ボタンを押すことができずくすぶってました。
そんなことをいつもお世話になっている大先輩に相談すると「読むから、書いてね」と、言ってくれて。
待ってくれる人がいるから、書けました。
ぼくも、だれかの書くことへの孤独や不安を少しでも取りのぞける存在になれたら。
そう、しみじみ思ったのでした。
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