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こんなことがなければやらない、不自由の自由を開放する

コロナの影響でリモートワークなど様々「こんなことがなければ、やらなかったこと」が続出しています。そこでわかってくるのは「やればできるなぁ」という実感だという人も多いと思います。

人はいつだって、習慣を脱したり、新しい挑戦のためには、自分の外側に触発されなければいけない、のかもしれません。
今回は、「ブランド」と「本人」が無意識にかけている制約こそ、アイデアの源かも、というお話。

どこからどこまでがブランドなのか。

私には、旅行業を営む10年来の友人がいる。
案の定、コロナの影響で仕事は厳しく、レストランがテイクアウトを始めたように自分にも何かできないか、と思うものの、まだ良いアイデアは浮かばない様子だった。

彼女の運営するオーダーメイド旅行専門「Table ä Cloth(テーブル ア クロス)」の特徴は、おいしい食が必ずセットになった旅を提案してくれるところだ。
それは彼女自身が無類の美食家で、世界中の安くておいしい情報を嗅ぎ付けるのが得意なことによる。昨年は、ただ味わうだけでなく『おいしい食体験ができる宿』をメインとした旅行専門「gochi荘」というサービスも始めた。
今できることはコンテンツ蓄積とSNSだが、各地の紹介はできても、外出を推奨するような投稿はできない、と言う。
確かにその通り……。旅行業にも苦しい現状である。

ふと思った。
自身が「運営するブランド」と「本人」は切り離すべきではないのだろうか。

無意識を期間限定で開放する。

「どんな仕事もアクセサリーに着地しないと、ブランドの軸がぶれるから何でも手を出すのはよくない」と言われた経験がある。お客様が分かりにくいから、と。
そうだと理解しながら、しかし、今こうしてリアル店舗がどんどん休業を迫られ一番の強みが発揮できなくなっている人たちがいるときに、ブランドのイメージに縛られていていいのだろうか?と疑問が湧いた。

八百屋さんでいきなり魚を売りだしたら驚かれるだろう。
八百屋のくせに、と言われるかもしれない。だけど、どうしても魚屋さんになりたかった八百屋さんであれば、魚と野菜の相性について教えてくれるコンテンツがきっと成り立つ。
普段はそんなことをしてもうまくいくわけない、と本人が無意識にも一番思っているかもしれない。
しかし、こういう変わり種のコンテンツは、期間限定(であると信じたい)の今であれば受け入れてもらえる、ということはないだろうか。

上記の例は奇抜だが、食の旅に特化しソムリエの資格を持つ彼女が、ワインレクチャーや英語レッスンを始めても違和感はないし、もっと突拍子もないことができるかもしれない。まっとうに、自宅をgochi荘の宿だと仮定して、自宅旅の楽しみ方などをコンテンツにするのもおもしろそうだ。

私たちは、ブランドに勝手に期待し、勝手にがっかりする。
その理由はブランドの真意を知らないという理由がほとんどだと思う。キャッチーさは一人歩きしがちでブランド側が伝え方を誤ることも多いけれど、個人事業主がやっているような小さなブランドはそもそも個人の思いが色濃く表れる。それを望むコアなファンも多い。
だから、今はみんなを楽しませるのだと思って、個性がブランドに顔を出すコンテンツをつくってみるのもいいかもしれない。やってみればいけるものだなぁと笑い合いたい。

私も、アクセサリーにとらわれない何かがあるかもしれない。考えてみようと思う。

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秋以降の旅行で構いません!
絶対においしく素敵な旅ができるので、よかったらのぞいてみてください。
(あと細かいフォローがすごいです。出発前~後まで不安なしです^^)

▼オーダーメイド旅行専門「Table ä Cloth(テーブル ア クロス)」

▼『おいしい食体験ができる宿』をメインとした旅行専門「gochi荘」

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