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せとものについて話しましょう

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「せともの」の語源は「瀬戸で作られたり焼き物」。 その瀬戸市で代々陶器屋をやっています。 瀬戸焼について知ってほしいこと、楽しむためのヒント、瀬戸の街のことなど、ぼちぼち書い…
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2024年3月の記事一覧

#23 「となりのセトシ」…にも来てね。

#23 「となりのセトシ」…にも来てね。

 今週はジブリパークが全面開業するということで(令和6年3月16日)、先週あたりから地元テレビでもその話題が多くなっているようです。部分的なオープンからやっと全体が完成したということです。

 部分オープン以来、瀬戸市も尾張瀬戸駅周辺ではジブリパーク関連の飾り付けなども行われています。と言っても、ジブリパーク自体は瀬戸市のすぐ隣、長久手市の愛・地球博記念公園内にあって瀬戸にはないわけです。そこで「

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#22 わかりやすく釉薬について語ってみたい…あっ、色つけるの忘れてた(4)

#22 わかりやすく釉薬について語ってみたい…あっ、色つけるの忘れてた(4)

 釉薬について何度か書きました。

 ふと、気がつきました。釉に色を着けるのを忘れていました。
 染付の磁器に掛けられている透明な釉薬。釉薬の下に呉須で描かれた絵がきれいに見えます。でも多くの陶器に施されているのは何らかの「色」が着けられています。
 古くから、赤津七釉と呼ばれる灰釉、鉄釉、織部、黄瀬戸、志野、御深井、古瀬戸(赤津地区は瀬戸でも作家や窯元が多い地区)などはもちろん、他にも瀬戸は釉薬

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#21 今年も「おこしもの」を作った。

#21 今年も「おこしもの」を作った。

 1ヶ月以上の会期があった「陶のまち 瀬戸のお雛めぐり」のイベントもいよいよ今週末までとなります。

 瀬戸のひな祭りというと「おこしもの」をお供えする習慣があります。これは瀬戸周辺になるのでしょうか。うちの母は同じ愛知県内でも三河の出身ですが、まったく知らなかったようです。
 おこしものという名前は型を使って形を作る作業を作業を「型起こし」と呼ぶので、それから来ているかと思います。
 具体的な作

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