見出し画像

「せとかわデニムプロジェクトのキセキ」連載noteはじまります!

2020年春、瀬戸内から、ひとつの商品が生まれました。

瀬戸内デニムピクニックシート。

瀬戸内の魅力的なモノ・コトを、「かわいい」という観点から探し・伝え・育てるゆるやかなコミュニティ「瀬戸内かわいい部」が、児島のデニムブランド「EVERY DENIM(現ITONAMI)」とコラボしてスタートした商品開発企画「せとかわデニムプロジェクト」から生まれた商品です。

スクリーンショット 2020-12-19 12.50.44

せとかわデニムプロジェクトができたきっかけと、再始動に向けて

「瀬戸内かわいい部」が誕生してから半年が経つ頃、EVERY DENIMの島田舜介さんと出会い、そこで知ったデニムのB反(わずかな傷やほつれにより市場に流通されない生地)の存在。その出会いがきっかけとなり「瀬戸内の特産であるデニムを使った“かわいい”デニムアイテムを作りたい。そしてその制作過程を通じて、デニムや瀬戸内の魅力を発信していきたい」という想いから、「せとかわデニムプロジェクト」をスタートすることになりました。

そうしてはじまったプロジェクトですが、新たに募集をかけ集まったのは、住んでいる地域も、職業も、年齢もバラバラのメンバー達。ただ「瀬戸内の“かわいい”を届けたい」「瀬戸内で何かやってみたい」という思いだけはみんな共通でした。

力を合わせ作り上げたピクニックシートのバリエーションは、実に10種類以上。テフロン加工という強力な撥水加工技術も施し、瀬戸内デニムの多様性や地域の技術力を感じられる逸品となりました。

さらに、最初は1年間の期間限定企画としてはじまったプロジェクトでしたが、そこで生まれた繋がりや、メンバーそれぞれの胸に芽生えた「もっと先の景色が見たい」「挑戦したい」という想い。それをふまえて2021年「せとかわデニムプロジェクト Season2」と銘打ち再始動することになりました。

Season2に先がけて、せとかわデニムプロジェクトの1年間の軌跡をふりかえる連載をはじめます

Season2にさきがけて、瀬戸内デニムピクニックシートができあがるまでのプロセスや、1年間のプロジェクトの間大事にしてきた事を振り返る連載をnoteではじめることになりました。

せとかわデニムプロジェクトって何?どんなことをしていたの?
ゼロから集まったメンバーでどうやってプロジェクトを進めたの?
ばらばらの地域に暮らしながらどうやって商品の企画や販売に関わったの?etc... 興味を持っていただけたらぜひお付き合いいただけたら嬉しいです。

更新ペースは週2回。連載期間は2月末頃までの予定です。

これは"何者でもなかったわたしたち"の1年間の物語

画像2

無事に商品が出来上がり、多くの方にお届けできるようになるまでの1年間。期間にするとたった1年間ですが、本当にたくさんの出来事がありました。

●瀬戸内の「かわいい」「好き」を発信していたら、素人なのに商品開発のお声掛けをいただいたこと
●オンライン上のやりとりだけではうまく思いが伝わらず涙したこと
●商品のデザインを決めるため喧嘩直前まで議論し合ったこと
●商品発売直後にコロナ禍が拡がり、予定していたイベントやマルシェがすべて中止になり途方に暮れたこと
●そこで諦めず、多くの人を巻き込んだオンラインマルシェや配信企画を数週間で立ち上げたこと
●1年間のプロジェクト期間中、EVERY DENIMさんをはじめ、たくさんの地域の方々や思いを同じくする方々と出会えたこと etc...

これからはじまるnoteでは、商品開発やプロジェクト全体のプロセスを中心にご紹介していきます。この連載を通じて、せとかわデニムプロジェクトや、瀬戸内とデニムに興味を持っていただけたら嬉しいです。

またそれだけではなく、この連載は“何者でもなかったわたしたち”に起きた成長や変化の軌跡でもあります。あの頃の私たちと同じように「自分のまちと関わりながら何か行動してみたい」という気持ちを秘めた誰かがこれを読んだ時、その人の背中をぽんと押せるようなものになったなら…そんな嬉しいことはありません。

<次回からいよいよ本編スタート>

はじめに

第1章 瀬戸内かわいい部発足
1.きっかけは西日本豪雨
2.瀬戸内かわいい部が目指すもの・手探りで始めた活動

第2章 せとかわデニムプロジェクト始動
3.夢中で作成した企画書
(コラム)EVERY DENIM 島田さんとの出会い
4.ロードマップ作成と、緊張の仲間集め

第3章 16人での活動開始
5.波乱のアイデア出し
(コラム)会ってみなくちゃ始まらない
6.30個以上のアイデアから選ばれたピクニックシート
(コラム)ピクニックシートに込めた思い「わたしたちは、どこへだって行ける」

第4章 アイデアの具現化
7.生産者さんとの打ち合わせ
8.まとまらない商品デザイン
9.なんとか書き上げた仕様書
(コラム)喧嘩寸前の夏合宿
10.プロのアドバイスでたどり着いたデザイン
11.バリエーションの広がり
(コラム)お世話になった篠原テキスタイル篠原さん、DENIM HOSTEL float松田さん

第5章 商品化の準備
12.ターニングポイントのお披露目会
13.販売価格の決定
(コラム)予算をめぐる苦悩
14.瀬戸内海から着想を得た商品名
15.瀬戸内をまるごと届けた商品タグ
16.シンプルに削ぎ落としたパッケージデザイン
17.自分たちに合った販売方法の検討

第6章 ついに発売
18.世界観を重視した写真撮影・イメージ画像
19.丁寧に紡いだ言葉
20.徹底的にこだわった広報
21.活動を後押ししてくれたメディアの協力
(コラム) 作って半分、伝えて半分

第7章 販売後の工夫
22.商品を知ってもらうための取り組み
23.人手のかかった発送準備
24.トラブルを乗り越えた在庫管理
25.購入後のお客様との関わり

第8章 コロナ禍を乗り越えたフィナーレ
26.1ヶ月の充電期間
27.オンラインでピクニックを実現

第9章 プロジェクトの裏側
28.コミュニティ運営の工夫
29.商品化に留まらなかった結実

おわりに

最後まで読んでくださりありがとうございます!いただいたサポートはこれからの活動のために活用させていただきます。