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30. 一歩踏み出した先にあったもの ②他者との関係性の強化

今日のテーマは、前回に引き続き「一歩踏み出した先にあったもの」。今回は、家族や新たな仲間など、せとかわデニムプロジェクトを通じて深まった他者との関係性について、お話します。

「せとかわデニムプロジェクト」とは、瀬戸内かわいい部EVERY DENIM(現ITONAMI)のコラボではじまった商品開発プロジェクト。2019年春〜2020年春、1年間の活動を通じて「瀬戸内デニムピクニックシート」という商品を作り上げました。
「“かわいい“という観点からデニムを見つめ直し、倉庫に眠るB反を活用して新しい商品を作る」という旗のもとメンバーを募集し、ゼロからはじまったこのプロジェクトがどのように歩みを進めてきたのか…?
このnoteではその1年間の軌跡を綴っています(目次はこちら)

31. 一歩踏み出した先にあったもの ②他者との関係性の強化

3)家族の応援、絆の深まり

せとかわデニムプロジェクトは、本業の仕事や、家庭がある中で、さらにもうひとつの活動という位置づけ。もともと忙しいうえにさらにプロジェクトに費やす時間が生まれたことで、一緒に暮らす家族には心配をかけることもありました。ただ、プロジェクトが進むにつれて、メンバーの家族にまで変化が派生しました。

あるメンバーの旦那さんは、お金にならない活動を始めた妻を見ながら、なぜそこまで本気でやるのか、と疑問に思っていたそうです。しかし、商品サンプルのお披露目会「せとかわ meets the デニム」に参加し、プロジェクトメンバーと参加者が一緒になって楽しむ温かな様子や、真剣に語り合う様子を見て、「いいコミュニティに入ったね」と応援してくれるようになりました。その後はプロジェクトの進捗を一緒に楽しみ、喜んでくれるようになったそうです。

部長のやすかさんの両親は、応援に留まらずプロジェクトの要にもなってくれました。実は、デニムピクニックシートのアイロン掛けや梱包発送は、やすかさんと両親の連係プレイの賜物。それも、夜遅くまで頑張る娘を見るに見かねてサポートしたのではなく、せとかわデニムプロジェクトの活動・いきいきとした熱量に魅了され「自分自身も何か役に立ちたい」と思ってのことでした。さらにはその活動を通じて、約50年ずっと岡山に住んでいる親御さんが、瀬戸内のよさを改めて発見してくれているそうです。
アイロンから梱包まで手際よく大量に作業してくださる様子をやすかさんから聞いたメンバーたちは、やすかさんを含めた梅﨑家の皆様を「梅﨑ファクトリー」、お父様を工場長、お母様を副工場長と呼ばせていただき、親交するようになりました。

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注)陰からプロジェクトを支えてくれたやすかさんのご両親

また、子育て中のメンバーが会議にお子さんを連れてきてくれる機会も多く、癒しの存在となっています。メンバー以外にもプロジェクトの成長を見守ってくれ、一緒に楽しんでくれる人の存在は、とても心強いものでした。

4)他団体との協働、輪が広がる

一歩踏み出したその先で得られた大きな宝は、他団体との協働でした。商品を作るというミッションから始まったプロジェクトは、素敵なご縁が繋がり、私たちの想像もしていなかった広がりを見せました。

2019年12月には、岡山県さんが東京で開催した移住フェアにお声がけいただき、瀬戸内かわいい部の活動についての講演と、デニムでノートカバーを作るワークショップ、ことばと写真の展示企画を行いました。行政の方に声をかけていただけたこと、瀬戸内から離れた東京の方と、私たちの活動について直接お話する機会をいただけたことは、とても貴重な経験となりました。

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注)岡山移住フェアの展示ブース&ワークショップ風景

また、現在、2つの場所で、瀬戸内デニムピクニックシートの利用ができるようになっています。

1つは、岡山城や後楽園を眺められる岡山市石山公園の入り口に2020年10月にオープンしたレンタル店舗「PUBLICカウンター」さん。PUBLICカウンターで飲食物をテイクアウトされた方に、瀬戸内デニムピクニックシートを貸し出してくださっています。運営しているカタマラン株式会社さんとの出会いのきっかけは「マルシェの申し込み」。そのマルシェ自体はスケジュールが合わず出店ができませんでしたが、「ピクニックを通じて瀬戸内を発信する」というコンセプトに共感いただいてご縁が繋がり、ちょうど構想段階にあったPUBLICカウンターで瀬戸内デニムピクニックシートを活用したい、一緒にピクニックの取り組みがしたいとご提案をいただくことに至りました。オープン前にはトライアルのピクニックもご一緒し、岡山のピクニックの可能性について夢を語らせていただきました。(プロジェクトのフィナーレイベント・まるはちリレーピクニックにも、カタマラン株式会社の田上超規さんが、ご自身の活動「岡山ピクニッククラブ」の代表として出演してくれました。)岡山城や旭川、後楽園を眺められる最高のロケーションでのピクニックに関われていること、とても嬉しく思っています。

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注)ある日のPUBLICカウンター。
この日は「みちくさスコーン」さんが出店

もう1つは、2020年7月に岡山県倉敷市玉島黒崎にオープンしたイベント兼カフェスペース「tobari」さん。古民家を改装したカフェで、すぐ近くには瀬戸内海が広がり、砂浜でピクニックを楽しめるようになっており、まさに、瀬戸内デニムピクニックを体現できる場所です。実はtobariさんとは、コロナ禍により残念ながら実現が叶わなかったものの、ご一緒する予定だった企画もありました。でも、タイミングが変わっても、今後も瀬戸内で何か一緒に楽しいことができるのではないかと、わくわくしています。

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注)tobariの窓からは瀬戸内海がのぞめる

他にもたくさんの方々からイベントへの登壇や取材のお声掛けをいただいたり、一緒にイベントを企画したり。

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注)Meets Local「岡山カフェトーク」@京都にも登壇

瀬戸内かわいい部を始めて2年、せとかわデニムプロジェクトを始めて1年半。当初は全く想像もしていなかった広がりが生まれ、新たな展開の芽が生まれていくことになりました。

今日のまとめ
・メンバーのパートナーや両親、子供がプロジェクトを応援してくれ、関係が深まるとともに、他のメンバーとご家族の親交も生まれた
・プロジェクトに共感してイベントの登壇や取材のお声がけをいただく他、瀬戸内デニムピクニックシートの利用も広がり、想像もしていなかった新たな展開に繋がった

次のnoteでは、EVERY DENIM(現ITONAMI)の島田さん、瀬戸内かわいい部 部長のやすかさん、せとかわデニムプロジェクト プロジェクトリーダーのみなみさんに、1年以上に渡った活動への思いをお話いただきます。

こうしたプロセスを経て進んできた、わたしたちの1年間の歩み。2021年には、せとかわデニムプロジェクトSeason2がスタートします!
これまでに築いた繋がりや可能性を手に新たな一歩を踏み出した先で、今度はどんな景色と出会えるのか。期待に胸が高鳴ります!

プロジェクトの過程や最新情報はHPやSNSでおしらせしてまいります。新たなラインナップや、これを読んでくださっているあなたにも加わってほしい新企画を準備していますので、よければぜひチェックしてみてくださいね。
◆せとかわデニムプロジェクト公式サイト
◆せとかわデニムプロジェクト活動日誌(note)
◆瀬戸内かわいい部 SNS
 LINE@(毎月25日夜9時ごろ配信)
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