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婚活はノンフィクションじゃない

婚活パーティーの始まりは、いつも雨だった。
かれこれ婚活を続けて4年になる。私は35歳になっていた。
今日もそれなりのオシャレとメイクをして、パーティーに出かける。一対一の会話形式、最後にマッチング発表されるタイプのパーティーだ。
2年前までは結婚相談所に登録していたが、人格否定とつり目の一重まぶたの整形を促されて辞めた。
コンシェルジュよ、貴方は何様?
「私はバツがあるけど、一度経験しているからこそ、言えるのよ」
それが口癖だった。
バツイチのくせに威張るな。心の底でそう思っていた時点でその相談所でうまくいくはずがなかった。

その後も紹介、相席屋、街コン。いろいろ試したけれど醜い私は相手にされない。

唯一相手してくれた男性は案の定、ネズミ講だったし。

それが今となってはモテモテだから、世の中不思議だ。

地元にいる40代のおっさんにだけど……。私は東京恋愛市場から売れ残りとして戻されて、今やバカ売れの商品になっているのだ。

これはモテ女の婚活放浪記だ。

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