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悩みは同じ

「認知度を高めたいんです」

広告会社で働いていると、クライアントとの打ち合わせの席でしばしばこう言われます。近年は少子化の影響で採用に苦労している企業が多く、ターゲットは若年層がメインになることが多いように思います。

認知度を高めること自体は、金に糸目をつけなければけっして難しいことではありません。著名人を起用してインパクトのある動画を制作し、新宿駅や渋谷駅のスクリーンで流せばよいのです。予算の制約があり、会社や商品について思い通りの印象を与えたいから難しいわけです。

「なんや、結局みんな俺と一緒やん」

ある時ふと思いました。私個人としても、社内外で自分を売り込むのに苦心しているのです。幅広い知識と取材力、文章力には自信を持っていますが、これらは誰もが短時間で認識できるスキルではありません。魅力がわかりにくく認知度が上がらないという課題は、多くのB to B企業と似通っている気がします。

だとすると、クライアントの認知度を高めるためにあれこれ考えることは、自分の認知度を高めるためのヒントになりうるでしょう。実際、先日作成した自己紹介迷路は、仕事で閃いたアイデアをアレンジしたものです。このようにしてパーソナル・ブランディングを意識しながらアイデアを考えれば、たとえ仕事で不採用になったとしても何かの役に立つように思います。

ただし、ひとつ大きな問題があります。それは、スタッフとして私が呼ばれる機会が少ないということです。ライターを連れて行ってもインパクトに欠けるのは営業もわかっているので、なかなか出番がないわけです。

人様の課題解決には貢献できても、自分の課題解決への道のりはまだまだ遠いようです。

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