土産のこだわり
地方へ取材に行くと、たいていは家族用の土産を買って帰ります。大阪や名古屋など東海道新幹線の沿線だとありがたみを感じないので買う気にならないのですが、それ以外だと基本的に何か買っているように思います。
ほとんどの場合、買うのは菓子です。家族に食べてもらうだけでなく、自分も味わいたいからです。数量は重要なポイントで、家族4人が全員食べられるのは絶対条件として、できれば1回きりで終わらないくらいは欲しいところです。値段は1000円程度でかさばらない物となると、それなりに制約があります。
加えて、私は製造元や販売者の住所もチェックします。できる限り実際に行った土地の物を買いたいからです。例えば、先日は長野県の東信地方に行ったのですが、佐久平駅の売店にある信州土産の菓子は長野市など東信以外のエリアで生産されたものがほとんどで、気が乗りませんでした。
そこで購入したのが佐久市で収穫されたりんごです。取材先までの移動中にもあちこちでりんごの果樹園を見かけましたし、子どもたちも喜んでくれるでしょう。重くてかさばるのが問題ですが、あとは埼玉に帰るだけなのでなんとかなります。
そのほか、時々自分用の土産を買うこともあります。これは観光施設を訪れたときが多く、記念としてその施設限定のものが欲しくなるのです。そのため、手元で長く使えるクリアファイルを買うのが基本です。
地方取材はたいていとんぼ返りなので、オリジナルのクリアファイルがある施設に寄ることはあまりありませんが、まったくないわけではありません。直近では今年の5月、帯広市の真鍋庭園を訪れた際に購入しました。
どこで製造された物でも、訪れた地域で買えばその地域の収益になります。しかし、どうせ買うのなら地元で農業や製造業に従事している方々にも還元される方が良いというのが私の考えです。クリアファイルにしても、アイデアを出した人に収益が還元されるわけですから、よそでも買える物ではなく訪れた施設ならではの物を買いたくなるのです。
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