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アホな退職と得する退職の違いを、神経衰弱してアホ退職した私からお送りします。

どうもこんにちはセッション代表の谷口です。
私自身3度の退職を経験し、何度も退職交渉を受けてきた身です。
ある会社では社長から将来自分がやりたいことをボロクソ言われて、メンタル崩壊させられたり、ある会社ではすんなり退職を受け入れられてショックだったり、会社の言われるがままで有給をほとんど放棄して退職したりしていました。

今考えたら、退職するにあたって、すごくもったいないことや、会社に迷惑をかけたこともたくさんありました。

みなさんには私と同じ目にあって欲しくなかったので、ぜひ参考にしていただければと思います!

<こんな人におすすめ>
・今から退職する人
・初めて退職を経験する人

1. まるで大きい契約を取りにいくように退職プレゼンする
〜このマニュアルやればどんな退職でも円満説〜

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結論から申し上げますと、退職交渉はまるでお客様に提案するように、気合を入れて挑みましょう。

退職交渉は長引けば長引くほどストレスで、メリットが少ないです。
退職ができないことは法的にはあり得ないので安心できますが、できれば円満に承諾を得て、退職したいものですよね。
退職交渉が長引くと、自分自身もストレスですし、内定先の会社にもいつ退職が確定するのかしっかりお伝えしないといけません。スケジュールが読めないのでお客さんの対応や引き継ぎの計画もたてられませんよね。

なので、自分で退職までの最適なプランを作ってしまえば良いんですね。

マニュアル化、テンプレ化するとこんな感じです。
(この物語はフィクションです)

<導入>
谷口「部長、今日はわざわざお時間頂きありがとうございます。実は退職を考えておりまして、そのご相談でお時間頂きました。」

部長「どうした。何があった。どうしてなんだ。」

谷口「とりあえず経緯や今後のマイルストーンをご提案させて頂きたいので、プレゼンさせて頂いてもよろしいですか?」

部長「お、おう…」

<アジェンダ1:退職経緯の説明>
谷口「まず、今回退職に至った経緯としては、私の人生設計において、後悔しない人生を送ること、より自分が成長できる環境に身をおくこと、自分の強みを生かせるところで働くことを体現できるのが、別の会社で見つけたということです」
→自分の人生とキャリアのブレない軸を伝えておく

谷口「今までさまざまなことを学ばせて頂きましたが、今の環境下だとどうしても自分の成長速度に衰えが見られ、いわゆるコンフォタブルゾーンにいるように感じます。また会社の事業フェーズから私に期待している役割と、私が習得したいスキルに乖離が見られると判断いたしました。」
谷口「そして、私自身次のキャリアではITスキルと体系化された営業スキルを身につけたいと考えたので、●●業界に身をおくことを決意致しました」
→会社のフェーズや業界が原因で誰も悪くない、仕方無い理由、どうにも改善できない理由を伝えるのがベター。ただ、悪口や不満はNGです。
「今後君には部長や事業開発を任せたかった」など美味しそうな提案をもらうこともあると思いますが、そういった誘惑はその発言がでる前に「●●さんにご期待いただいているのは重々承知なのですが、」であらかじめバリアを張っておきましょう。


<アジェンダ2:転職活動状況>
谷口「なお既に第一志望の企業から内定は頂いており、●月●日入社で入社する運びとなっております」
谷口「無理言って入社時期を遅らせて頂いたので、最低でもこの時期までには転職を完了させて頂きたいと考えております」(無理行って入社時期を遅らせてもらったことは嘘でも本当でも言うべき)
→明確にスケジュールを伝えておくと会社側もプランが練りやすい。下手に今相談してて、1ヶ月くらいなら伸ばしてくれるかも?とか言ってしまうとつけ込んでくるので、はっきり伝えましょう。

<アジェンダ3:退職までの活動の説明>
谷口「とはいえ、今まで散々お世話になったこの会社にはしっかりと一通り責務を全うして退職したいと考えています」
谷口「今チームで課題である戦略設計の見直しを●月末までに完了させ、適切な人員をアサインします」
谷口「また私自身今まで培ったノウハウを資料に残し、勉強会を実施し、部下に内製致します」
谷口「私が担当しているお客様に関してはこの通り担当人員を割り振って、●月●日までに引き継ぎを完了致します」(引き継ぎ計画書を見せながら)
谷口「また新任マネージャーにはこちらのようにメンバー毎にメンバー特性と強み・弱みなど定性的なレポートをまとめました」(メンバーコンディションシートを見せながら)
→「君がいなくなったら困る!」「メンバーどうするんだ!」というオブジェクションをハンドリングします。真剣に会社・部下・顧客のみならず新任マネージャーのことを考えて退職する誠意も感じられるので、背中を押してあげたくなる。

<アジェンダ4:社内手続きの流れ>
谷口「続いて社内での周知に関してですが、まず本日部長にご報告させて頂きましたので、今週中に私もしくは部長から役員・人事にお話致しまして、必要に応じて社長にもご連絡致します。」
谷口「退職日が●●日で有給が●●日残っておりますので、最終出社日は●月●日になるかと思います。」
谷口「なので社内への全体周知は●月●日の部内ミーティングの際に発表するのがよろしいかと思います」
→ここは本来上長が考えるべきところですが、そのめんどくさいことをこちら側が巻き取りスケジュールの仮説を当ててあげることにより、そこから微調整をして社内コンセンサスをまとめていきます。このスケジュール通りに行かない場合はそのボトルネックを解消するための手段を模索します。

<アジェンダ5:まとめ>
谷口「このような流れで滞りなく、退職までコミットさせて頂きます」
今まで育てて頂いたこと、これからも期待いただいていることは重々承知しておりますが、部長なら私の背中を押して下さると思い、断腸の思いで今回お伝えさせて頂きました」
谷口「突然のご連絡で申し訳ございませんが、いかがでしょうか」
→今までお世話になったことは心から感謝します。
必殺一撃セリフは「部長なら私の背中を押して下さると思い、打ち明けました」です。こんなこと言われて、背中を押さない人いないですよね。その転職が本当に本人のためになるのであれば「おめでとう」と言ってくれる上司であれば、その上司は仕事に止まらず、人生の師匠にしても良いレベルです。そんな上司に恵まれると良いですね。

とはいえ、なかなかここまでの設計を考えることはむずかしく感じる方も多くいらっしゃるかと思いますので、アホ退職を3回経験した谷口でよろしければ、僕のtwitterからDM頂ければカジュアルに相談にのらせていただきますね😉

2. 退職マニュアルの補足と考慮するポイントまとめ

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2-1. 会社への影響をまず考え、話し相手のペインを探る

アホ退職:とにかく辞めたい。有給40日全部取らせろ!引き継ぎとか自分たちでなんとかしろ!
私はこのやり方をしたら、有給は8日しか使えず、会社から全力で嫌われました。

得する退職:マネージャーはきっとあとの四半期をこの要員計画で作ってるから、これを達成させるためにはこの手順で引き継いだ方が迷惑かからないな。


まず話相手が自分が退職することによってどのような影響があるのか把握しておくと、相手の不安要素を払拭した上で交渉ができるので、スムーズにことが進みます。

2-2. 退職を告げるタイミングは早ければ早い方が良い

アホ退職:内定が出たけど、なんか言いにくいな。タイミング見計らって言おう。

得する退職:内定をもらった次の日には退職する旨を報告しよう。

なんとなく言い出すタイミングが掴めず、入社予定の数週間前に上司に連絡する。下手したらマネージャー→人事→部長→役員→社長と面談をしないといけない会社もあるので、退職を承認してもらうのに時間がかかります。どのような退職プロセスなのか過去辞めた人などからお話を聞いて把握しておく方が良いでしょう。
私は順番をすっ飛ばしていきなり役員にお話してマネージャーにキレられました。
おそらく入社時期は内定が出てから長くて大体1・2ヶ月後でしょう。
引き継ぎやらなんやらで1ヶ月は最低でも必要なので、内定が出たらすかさず上司に相談することをおすすめします。

2-3. 全部有休消化できるなんて思わない方が良い

アホ退職:今まであまり休まず働いていたから辞める時、有給30日全部使って辞めよ。

得する退職:2021年4月には新しい会社にいたいけど、今有給が30日も残っちゃっているのか。今2020年12月だから、退社2ヶ月前に内定が出るとして、引き継ぎに1ヶ月はかかるからまるまる有給を使えるのは15日〜20日だな。そしたら、そしたら残り10日を12月〜2月の3ヶ月で使い切りたいから、1ヶ月に3回くらい有給を消化して転職の準備を進めて行こう。

有給は計画的に毎月少しずつ取っておいた方が良いです。
私は、前職で有給を10日くらいドブに捨てましたが、あなたの1日の収入が3万円だとすると30万損していることになるので、ぜひ有給は計画的に取りましょう。
退職するときに10日〜15日くらいの残して、人生で数回しかない長期休暇を最高の休みにしましょう。

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2-4. 退職したらもう関係ないと思うなかれ。自分の資産を形成するために立つ鳥跡を濁してはならない

アホ退職:もう退職するから適当に仕事しよう。同僚も別に愛想振り撒かなくて良いや。

得する退職:今後何かしら仕事やプライベートで一緒になるかもしれない。人脈は資産だから、しっかりと退職するときも誠意を持って長期的に関係を持っておこう。

これは賛否あるかもしれませんが、私は広く人脈はもつべきだと考えています。人脈は仕事・プライベートにおいてかけがえのない資産です。
実際私は前職の会社からお仕事をもらったり、私の仕事の知識を使って前職の会社にアドバイスしたり恩返しさせてもらってます。

プライベートだと1社目の会社の後輩とお付き合いをさせて頂いていたり…

立つ鳥後を濁してしまうと、その会社の人が奇跡的に新しい職場で同僚になったり、噂が回りに回ってきたり、このSNSが普及した世の中で何が起こるかわかりません。

お世話になった会社には誠意を尽くしてお辞めして、
最後は一人一人お礼の品とかを渡しながら一人一人に挨拶して回れればベストです。

そしてその人たちとSNSで繋がっておいて、いざと言うときに繋がれるようになっておくと良いですね。

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<まとめ>
・谷口式退職マニュアルを実施すれば、割と円満に退職できるはず
・「誰も悪くないどうしようもない理由」を退職理由にしましょう
・「退職スケジュール」は明確に相手に伝えるようにしましょう
・「退職までの具体的な活動内容」を会社・組織目線で提案する
・「退職までのスケジュール感」を握って上司のタスクを引き受ける
・上司に「こいつの背中を押してあげたい」と思ってもらう言い回しをする

一緒に苦楽をともにした仲間、投資してくれた会社に対して誠心誠意感謝して、関係性を維持しつつも、
自分自身も損しないために、有給や、退職時期など自分がコントロールできるようにして、円滑に退職できるようにしていきましょう!

谷口と退職だったり、キャリアについて話したい方は以下から日程抑えてください!

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