色と僕の世界

目の前の世界が色めく

色づくんじゃなくて

色めくの

僕の目に映る世界
光なんて光にならないような世界

その
世界が色めき出したんだ

別に僕が
恋をした訳じゃないよ？

恋をするとっていうけれど
違うんだ

恋を失ってからなんだ

恋を失った僕に

世界が
誘惑しているように

こっちおいでって
手招きしているように

色とりどりの
世界の色を見せつけて
誘惑しているように

僕は感じてる

だからかな？
色めいて見える

暖かな日差しの色

ゆらゆらとゆらめく水の色

ひらひらと落ち行く葉の色

アスファルトの灰色だって
色めいているのさ

いとおしいような
抱きしめたくなるような

世界の色

今度
勇気を出して
見ているだけだった世界に飛び込んでみよう

色めくのは恋だけじゃな
世界にはこんなにも
色めきあっているものが沢山あることを

僕は自分の目で
見て
知っているんだから