私ではなく、あなたが素敵なんです

素敵なのは誰でしょう

旦那様が死んで4年

私は周りの人に恵まれ
会いたい人、好きな人が沢山います

本当に沢山沢山いる
顔の見えない読者さんもそうだし
出会う人、出会う人どの人も素敵で
それはどんどん増えていっています

そして
その人たちは
私のことを好きだと言ってくれる


「せせらぎってこうだよね」
「こういうところがいいよね」
「他にいない」
「相当に魅力的」
：
：
：

単純に嬉しい

何だか本当に褒められることが多くて
その度に涙を溜めて
嬉しい言葉をいただいた時は
1人になってから、そっと泣いています
嬉しくて泣いています

単純に褒められて嬉しくて泣いているわけでもなく

自分のことを良いと言ってくれる人がいること
そこまでちゃんと私を見てくれていること
それを伝えてくれること
そういう人が私にはいるんだということ

それが嬉しくて泣いています

昔は
褒められたら
認められたら

『その言葉』だけを受け取って
それを発した人のことは見ていませんでした

褒められた自分
認められた自分
良い感じの自分
好かれている自分
素晴らしい自分
素敵な自分

それが嬉しかった
褒められた素敵な自分が嬉しかった

けど違う
違った

素敵なのは
何か魅力的なところがある私ではなく

その人の魅力を見つけられる
その人こそ
素敵な人なんだよ

相手のいいところを
見つけ伝えられる
あなたこそ
素敵な人なんだよ

好きと言ってくれる人
素敵だと言ってくれる人が好きです

自分のことを好きだと言ってくれるからじゃない
その人は
人の魅力を発見して
伝えてくれる素敵な人だから

それができる
温かく優しい人だから

言葉は反響する

お互いが響き合って
弧はどんどん大きくなって
周りに影響して
やがて自分に返ってくる

人を見ていなかった私が
人を見るようになったのは

沢山の温かく優しい言葉をもらったから

旦那が死んでから
ただひたすらに自分を見て
必死で走り続けている私を
認めてくれる人が沢山いたから

私のことを好きだと言ってくれる
その言葉の奥にある人の温かさにいっぱい触れたから



「せせらぎはこういうところが良いよね」

ありがとう
けど
そう言ってくれるあなたの方が素敵だ


沢山の好きを貰ったから
だから私も
好きをいっぱい伝えるようになった
そうしたら
それがまた返ってきて

今
私の周りには素敵な人がいっぱいいる
そのことが嬉しくてたまらなくて

涙が出るんだよ

嬉しくて嬉しくて
涙が出るんだよ