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裏舞台で働く者たちの爽快な青春ドラマ

こんにちは、せ→る→です。

今日は、松岡圭祐さんの「ミッキーマウスの憂鬱」の感想を書いていこうと思います。

著者:松岡圭祐
出版社:新潮社
(敬称略)

後藤大輔は、夢を与える仕事がしたくて採用面接を受け、準社員として合格。ひたすら裏方で着ぐるみをキャストに着せる美装部に配属されます。

最初はこの後藤の馴れ馴れしさがすごかった 笑 初日なのに挨拶しなかったり敬語使わなかったり…こりゃ周りから冷たい目で見られるよ💦

ある日、ミッキーマウスの着ぐるみが紛失し、後藤と同じ美装部の藤木恵理が疑いをかけられてしまいます。

藤木はやっていないのに、周りは彼女を責め立て精神的に追い込んでいきました。

もうただただ腹立たしかったです。高圧的な態度をとることで相手に自白させようとしている。すっごくすっごくイライラしました。

読んでいて、やっていないことを証明するのはすごく難しいことだなと感じました。やったという証拠ならこじつけであろうとも何かと探せば見つかりますけど…

アニメ等でも拷問をして吐かせようとするシーンを何度も見たことがありますが、やってないんだから何も言うことなんてないのに、精神だけがすり減っていくのはほんとに胸糞悪いですよね。

そういう奴に限って真犯人等が見つかってもろくに反省もしないし、謝りもしない。

作中では、正社員が上で準社員が下という上下関係がこれでもかというくらいはっきりしています。

正社員しか入れない場所があったり、準社員は意見も言えなかったり。

先ほどの着ぐるみ紛失でも、正社員の人たちは真っ先に準社員である藤木を疑いました。また、着ぐるみを大雨の中探し出したのは準社員である後藤たちだったのに、それを正社員が発見したと上層部に報告しようとしていました。

ほんと汚いやり方ですよね。

汗水流し、どんなときでも笑顔でゲストに接する彼らのことを見下す姿勢に憤りを覚えました。

なんだかずっとイライラしてる感じになってしまいましたが、実在するテーマパークが舞台で想像もしやすく、とても面白かったです!

続編も近いうちに読みたいと思います。

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