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記憶の売り買いをする綺麗で無口な青年の話

こんにちは、せ→る→です。

年末年始にたくさん本を読むぞ!と意気込んだはいいものの、特番を見たりぐーたらしたりしていたら結局全く本を読まず、その後もあまり集中できず…

3週間ぶりくらいに1冊読了しました。

今回は、野村美月さんの「記憶書店うたかた堂の淡々」の感想を書きたいと思います!

※ネタバレほぼなし

著者:野村美月
イラスト:本山はな奈
デザイン:坂野公一
出版社:講談社
(敬称略)
<あらすじ>
忘れたい人は、いますか。
忘れられたい人は、いますか。

静乃の優しすぎる恋人、誠が突如失踪した。職場に連絡すると彼は一年前に亡くなっているという。では、彼は一体誰だった?
静乃の脳内に存在する、自分のものではない思い出。これは人の記憶が綴られた書物を売買する、うたかた堂の仕業か。記憶に浮かぶ海を、静乃は目指した。冷めた目をした美貌の青年が書物を繙くとき、心に秘めた過去が、秘密が、願いが、解き明かされる!

6つの連作短編小説。

盲目の人に綺麗な風景を見せるため、自分の記憶を売る人。言葉では上手く伝えられない想いを届けるため、自分の記憶を売る人。自分とは違う生き方を体験したくて、記憶を買う人。

様々な依頼人が、記憶の売買を生業とする"現野一夜"の元を訪ねます。

特に私は、ミステリー要素がある1話が好きでした。

切ない恋愛ものもあり、明るくコミカルなものもあり、心温まるものもあり…

とても楽しい1冊でした。

今作は、依頼人視点でのお話だったので、一夜視点で過去の話とか読んでみたいです。

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#記憶書店うたかた堂の淡々


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