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厄介な根強い家族主義について20代が思うこと。選択的夫婦別姓のお話。


先日のブログでシンコロの感染拡大を受けて給付される10万円の給付方法が

「世帯主」が家族代表として申請してその人の口座にまとめて

振り込まれる、というこのプロセス古くないですか、

という話をしました。


この背景には根強い家族主義があるのでは、ということです。

この家族主義、これまでは個人の身分証明として家族関係が

機能していて大きな役割を担っており意味あるものでも

あるとは思いつつ、

一方で例えば選択的夫婦別姓の背景にこの家族主義が

存在していて、大変厄介なものなのではないかと

思っています。


「社会問題の無関心の打破」をテーマに取り組まれているリディラバ代表の

安部敏樹さんが話されていたことで大変興味深かった話があって、

奨学金が給付ではなく貸与されることになったのは実は戦前の1941年や1942年頃で、

将来を担う若者を国がサポートしようという意見もあった一方で、

国が全額サポートすると「家族関係が希薄になる」という意見があり

結局、給付ではなく貸与になった、みたいです。

「え!?!?」

ですよね。


「家族の絆が薄くなる」

とはどのような論理で仰っているのでしょうか、

と思います。


この時の違和感と似ているのが、

「選択的夫婦別姓に対して反対している人の意見」。

別姓にすることで「家族の絆や関係が薄くなる」という意見がある

ということを聞きました。でも、現行の制度の中でも離婚している夫婦は

沢山いる訳ですし、自由に姓を名乗り、好きなパートナーと結婚して

夫婦にとってもそしてその家族にとって、幸せな結婚生活が送れる方が

よっぽどよくないですか。


現在の制度では、どうしても夫婦どちらかの姓にしなければいけないため、

そのことで結婚できない方も沢山います。

選択的夫婦別姓・全国陳情アクション事務局の資料で知った事実ですが、

2014年以降、別姓で結婚できないのは「日本」だけとのことです。

あり得ません。


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※選択的夫婦別姓・全国陳情アクション事務局資料


ただ、選択的夫婦別姓・全国陳情アクション事務局はじめとして、

様々な方が議員に対して働きかけ勉強会を長年開催しレクチャーを

行ったり草の根の運動を長年行うなど精力的に活動をされて、

少しずつ日本でも選択的夫婦別姓に対する理解も深まりつつある

ことがわかりました。


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私はまだ独身で、パートナーとどちらの姓にするのか?と

話すような状況になったことがないのですが、

いつかそのようなことを話すときが来ると思います。

あるいは、このことってカップルによっては、

どちらも当たり前に「夫の姓にする」と思っている

場合、話題にもならないものなのでしょうか。

あるいはどちらかが言い出したくても、関係が悪くなるのを

避けるために話題には出さない、ということもあるのでしょうか。

私だったらどうだろう。

絶対今の姓でいたい、という思いが100%かと言われればそこまででも

ないですが、、、、


自分の家族や、パートナーの家族にも関係のあることで、

しっかり話し合いたいなと思います。

日本でも、当たり前に「どちらの姓を名乗るのか」。

当たり前に「選択ができる」状況になる日が一日でも

早く来ることを願います。

あなたはどう思いますか??


ではまた明日。


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