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【フットボールの面白さを伝えるために試行錯誤しています】 フィルミーノに惚れてリバプールを応援し始めました YouTubeで動画を投稿しています https://youtube.com/@false9_football

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アーノルドはリバプールに不要な存在なのか

リバプールFCが誇るユース出身の右SB、トレント・アレクサンダー=アーノルド。一振りで瞬時に局面を打開する彼の能力は唯一無二である。 トップチームで鮮烈なデビューを飾ってから、アーノルドはクロップリバプールの中心人物として活躍を続けている。プレミアリーグでは19-20シーズンは38試合すべてに出場、以降も各シーズン30試合以上出場している。激しいチームスタイルも相まって怪我人の絶えないチーム事情を踏まえると、彼の稼働率の高さも評価点の1つだった。 アーノルドは調子にムラが

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    • 【リバプール徹底解剖】期待値爆増"サラーゾーン"の活用について

      *選手の詳細な説明を省略しています。 モハメド・サラーは加入初年度から毎シーズン圧巻のパフォーマンスを維持し続けている。怪我による離脱がほとんどなく、稼働率と得点への貢献は異常なほどに高い。フィルミーノとマネがいなくなり、新戦力が入ってきても変わらずチームの得点に貢献し続けているのだから文句の付け所がない。 最重要エリア”サラーゾーン”サラーは4-3-3の右WGとしてプレーしており、本人も自身はWGの選手であると語っていたが、能力的には純粋なWGとは言い難い。確かにフィジ

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      • ダルウィンが来る?~CFヌニェス軸の秘策”ソボスライド”~

        6400万£と高額の移籍金でポルトガルのベンフィカからリバプールに移籍したダルウィン・ヌニェス。22-23シーズンのリーグ戦では9ゴールと初年度にしては悪くない記録だが、期待が大きかった分物足りなさを感じてしまう。また、1試合当たりのシュート数(4.35)やゴール期待値はリーグ全体でも上位だったが、決定機を外してしまう場面がしばしば見られた。彼はストライカーとしての能力に特化しており、足元の技術などは改善が必要であると言わざるを得ない。偽9番としての能力がCFに求められていた

        • 偽WBアーノルドの可能性〜23-24に向けた新システムの提案〜

          プレミアリーグ22-23シーズンは既存の4-3-3の限界を痛感したシーズンだった。ボール保持時にアーノルドをMF化する3-2-2-3を採用することで、シーズン後半に怒涛の追い上げを見せたが、それでもCL圏には僅かに届かず5位で終わりを迎えた。アーノルドを偽SB化する3-2-2-3のシステムにはビルドアップの安定などの様々なメリットがあったが、その一方でデメリットも発生していた。それを踏まえて来季に向けた新システムについて提案する。 3-4-3で再び世界の頂点を目指す来季に向

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        アーノルドはリバプールに不要な存在なのか

          リバプールの命運を握るアレクサンダー=アーノルド~超攻撃的SBから司令塔へ~

          イングランドのリバプールFCというチームに、人によって評価が著しく変化する不思議な選手が存在する。その選手の名前はトレント・アレクサンダー=アーノルド。 アーノルドはリバプール出身(1998年生まれ)で、リバプールユースで育ち、16-17シーズンからリバプールのトップチームでプレーしているという生粋の”リバプールっ子“である。18-19シーズンのチャンピオンズリーグ、準決勝のバルセロナとの第2戦目では「アンフィールドの奇跡」の立役者としてその名を全世界に知らしめた。 アー

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          リバプールの命運を握るアレクサンダー=アーノルド~超攻…

          アーノルドの犠牲となったロバートソン~凡庸なCB化の是非~

          22-23シーズンの終盤戦でリバプールを連勝街道に導いたのは、アーノルドの偽SB化による新システムである。ボール保持の局面で右SBのアーノルドがボランチの位置に入り、3-2-2-3を形成する。コンパクトな距離感でトランジションでの強度を生み出し、中に入ったアーノルドからの自由自在なパスで攻撃を組み立てる。SBとしてのアーノルドの守備力の低さを軽減しつつ、固定砲台としてのパスの選択肢を増やすことに成功した。これによって、一時期の低迷から一転、奇跡のCL権獲得も見えてきた。 し

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          なぜカーティス・ジョーンズに期待できないのか〜プレスにおける判断の重要性〜

          リバプール出身で、リバプールのアカデミーで育ち、リバプールのトップチームで現在活躍しているカーティス・ジョーンズ。2001年1月生まれの彼は、リバプールの将来を担うべき重要な存在である。 今季(22-23)の前半はエリオットやバイチェティッチの台頭もあって、カーティスの出場機会はほとんどなかった。しかし、シーズン終盤に採用されているアーノルドを偽SBとしてプレーさせる3-2-2-3の新システムではIHとして継続して先発起用されている。そして、アシストや得点によって結果を残し

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          ヌニェスの明暗をわけるアーノルドの偽SBシステム 【リバプール解説】

          プレミアリーグ第33節。 ウェストハムとのアウェー戦に対し、リバプールは前節に続いてアーノルドの偽SBシステムを採用した。 当システムでは、ボール保持の局面でSBのアーノルドがボランチの位置に入り3-2-2-3を形成する。 試合では、アーノルドのパスからガクポのシュートによって得点が生まれた。また、ビルドアップの安定化によって敵陣で押し込む展開が続き、セットプレーからマティプが決勝点を奪った。新しいシステムに移行したものの、2得点のどちらも両SBのアシストから生まれており、

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          LIV対NFOの感想〜アーノルドの偽SBシステムについて〜

          セットプレーから3得点し、セットプレーから2失点したという不思議な試合。 前節のリーズ戦と同じ先発で、ボール保持時の並びは写真の通り。 従来の4-3-3と決定的に違うのはアーノルドのポジション。明確に内側に入り、ファビーニョと2ボランチを形成した。そして、ロバートソンが最終ラインに入り、3CBとなる形を採用した。 その配置の意図は主に2つある。1つはアーノルドの守備力の低さから生じる失点のリスクを軽減することで、もう1つはビルドアップ時の安定感を強化することである。

          LIV対NFOの感想〜アーノルドの偽SBシステムについて〜