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デザインの力を信じています

9月1日からマネーフォワードのCDO(チーフ・デザイン・オフィサー)を務めることになりましたセルジオです。

マネーフォワードにはこれまでCEO、CTOなどビジネスサイド、テクノロジーサイドの役職はありましたが、今回初めてクリエイティブサイドの役職を設置することになりました。なぜCDOを設置するのか、その理由は「デザインの力を信じている」から。マネーフォワードのデザインに対する想いを書きました。

1. いつも中心には「人」がいる
2. 複雑な課題に向き合う
3. 数多くのプロダクトを生み出す

1. いつも中心には「人」がいる

マネーフォワードのミッションは「お金を前へ。人生をもっと前へ。」です。そして、バリューのひとつには「User Focus」を掲げています。マネーフォワードが向き合うべきテーマには、常に中心に「人」がいます。

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デザインというと「何か見た目を飾るもの」と捉えている方も多いかもしれませんが、デザインとは「人を中心に考え、課題を解決するアプローチ」という考え方が私はしっくりきます。画面のデザインであれば、その画面を使う人がどう考え、どう行動し、どう感じるかということを高い解像度で理解し、そこからアウトプットを導き出すというプロセスです。

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デザインがそのようなものだとすると、マネーフォワードにとってデザインとは、まさに「User Focus」を体現し、ミッションを果たす上で大きな役割を担っていると考えています。

マネーフォワードはデザインの力を信じ、人に寄り添い、時には驚きや感動を生み出す、そういった存在でありたいと思います。

2. 複雑な課題に向き合う

「お金」は人生を歩んでいく上で、避けられないテーマです。お金の課題は人それぞれ多様で、簡単には解決できません。そして2020年、世界の先行きはこれまで以上に不透明になり、その不安は大きく広がりました。

そうした複雑な課題、不確実性の高い時代だからこそ、デザインが果たすべき役割は大きいと考えています。まずは形にしてみる、試してみる、そしてやり直す。デザインは暗い闇の中でも、手探りで光を見つけ出すことができる、希望を持ったアプローチです。

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先日マネーフォワード MEでは、長い時間をかけて用意したウェブ版のリニューアルを公開後2日で差し戻すということを行いました。リリースから8年弱が経過し、利用者数は1000万人を超え、お客様の声も多様化していく中で、その期待に応える難しさを経験しました。この反省を糧に、これまで以上にデザインに力を注ぎ、愛されるプロダクトを生み出していく。そういった強い決意を抱いています。

3. 数多くのプロダクトを生み出す

マネーフォワードは家計簿アプリの他に、マネーフォワード クラウド会計やクラウド給与といった業務システム、MF KESSAIといった請求代行サービスなど、スタートアップと呼ばれる会社の中ではめずらしく、数多くのプロダクトやサービスを提供しています。それもBtoC、BtoB両方の領域に及んでいます。

そしてクラウド給与で計算した結果を、クラウド会計に入力するといったように、プロダクトはそれぞれ連携します。個々のプロダクトがバラバラに点として存在するのではなく、点が線でつながるような体験を作らなくてはなりません。これを実現するのはデザインの仕事です。

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どのプロダクトを使っていてもマネーフォワードらしい、そう言っていただけるようなブランド体験を構築することもデザインには求められます。プロダクトやサービスの数が多いからこそデザインが果たすべき役割は大きい、そう考えています。

まとめ

「人」を中心に考え、複雑な課題と向き合い、数多くのプロダクトを生み出していく、それにはデザインの力が不可欠です。もしこれを読んでいる方が同じような想いを抱いているようでしたら嬉しいです。一緒にデザインの力を信じ、前に進んでいきましょう。

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