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短編小説

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2020年7月の記事一覧

【短編小説】 PEACE

【短編小説】 PEACE

雨上がり。
月曜の朝はどうしてこんなにも気怠いのだろう。
電車の中には、遅めの出勤時間と思われる
サラリーマンがうたた寝をしている。

そこまで混雑していないローカル線の電車を降り
大学へ向かうために違う路線に乗り換える。

もう、レポートの時期が迫っている。
僕は国際政治経済学部に通っていて
卒論のテーマは『国際平和について』。
でもまだ構成も内容も決まってない。
平和って何だろう。。

学校は

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【短編小説】 春のにおい

【短編小説】 春のにおい

放課後の学校でぼくは、
3-C組の後ろドアの前で立ち止まった。

柄にも無く学ランのボタンを一番上まで閉めた上に、首元のホックまで掛けた。

教室に乗り込もうとしたその時、
廊下の静けさがぼくを喰らい尽くした。

呼吸を整えるため、酸素を沢山取り込もうとした。
しかし、ちらっと右に見えた廊下の異様な光景が筋肉を抑止した。

教室の壁側に女子7人が並んで直立していて、
反対の窓側には男子8人が同じよ

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【短編小説】 迷惑メール

【短編小説】 迷惑メール

ぴろん♪

就寝前の日課であるミステリー小説を読んでいるとき、
炬燵の上に置いてあった携帯が鳴った。

「今、いいところなのに」
没頭していたことを中断され、少し苛立ちながら起き上がり、携帯を手に取った。
二つ折りの携帯を両手で開くと、ぱかっとアナログ音を立てた。

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