環境ノート グレタ演説と『天気の子』(前編)
1.序スウェーデンの環境活動家、グレタ・トゥーンベリが引きつづき話題を呼んでいる。12月2日から開催されるCOP25(註1)の開催地が、現地の政情不安のためにチリから急遽スペインのマドリードに変更されたのだが、グレタ氏は移動手段がなく困っているらしい。というのは、「飛行機は温室効果ガスの排出量が多く乗ってはならないから」である。
ネット上の反応は、冷笑的なものがほとんどである。こうした見解はネットだけでなく、リベラル派から保守派にわたる多くの知識人(?)が共有しているものだ