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SEPALLY RAINBOW座談会

こんにちは。セプテーニグループnote編集部です。

みなさんは、昨年末の紅白歌合戦、ご覧になりましたか?
筆者は、紅組の大トリMISIAさんのステージが圧倒的すぎて、しばらく放心状態になったことを、1ヶ月以上たった今もよく覚えています。このステージは、「レインボー」の演出も非常に話題になりました。


「レインボー」に対する思いは人それぞれにたくさんあり、この演出に対する反応が様々だったこともあわせて、紅白のこのシーンは非常に印象的なものとなりました。

セプテーニグループにも「レインボー」に思いをこめて活動している社員たちがいます。LGBTに関する取り組みをグループ横断で行う「SEPALLY RAINBOW(セパライ・レインボー)」のメンバーたちです。今期で3期目となるこの横断委員会のメンバーたちは、なぜ「SEPALLY RAINBOW」に立候補し、どのような思いを持って活動しているのか、みなさんにお話をお伺いしました。

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岩瀬さん:
2012年にセプテーニ・クロスゲートに新卒入社。アフィリエイトメディア向けの営業を担当。SEPALLY RAINBOW1期から在籍。


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小澤さん:
2018年にSepteni Japanに中途入社。アフィリエイト広告のセールスを担当。SEPALLY RAINBOWには3期から加入。


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平野さん:
2008年セプテーニ宮崎オフィス(現MANGO)に中途入社。現在はMANGOにて総務を担当。SEPALLY RAINBOWには2期から在籍。


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増田さん:
2016年にMANGOに中途入社。採用業務全般を担当。SEPALLY RAINBOWには2期から在籍。


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松本さん:
2011年にセプテーニに新卒入社。現在は運用系媒体のメディア向き合い業務を担当。SEPALLY RAINBOW1期から在籍。


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森山さん:
2001年セプテーニに新卒入社。現在はセプテーニ・ホールディングスで総務部門の責任者として勤務。CSR委員会メンバー、SEPALLY RAINBOWの発起人であり、責任者をつとめる。


─ まずは簡単にSEPALLY RAINBOWについて教えてください。

森山さん:
「SEPALLY RAINBOW」とは、
「LGBTに対する理解を深め、アライ(※1)を増やすことで、LGBTであるないに関わらず、すべての社員にとって働きがいの高まる職場をつくる。」
を目的に2017年にスタートした、セプテーニグループにおけるLGBT&アライネットワークです。第3期目となる現在は、グループ8社から11名が活動に参加してくれています。

(※1)LGBTに代表される性的マイノリティを理解し支援するという考え方、あるいはそうした立場を明確にしている人々を指す言葉。

─ CSR活動の一環でLGBTに関する取り組みを始めることになって、まず行ったのが「SEPALLY RAINBOW」の立ち上げだったとお伺いしました。

森山さん:
その通りです。意欲が高く、この分野の知識が豊富なメンバーにぜひ協力してほしいと思い、メンバーを募集することにしました。

─ 想定を上回る応募があったとか。

森山さん:
そうですね。セプテーニグループは、もともとグループ横断の委員会活動がとても活発なので、ある程度は集まるかなと思っていましたが、想定以上でした。グループのみなさんの関心の高さが嬉しかったですね。

─ セプテーニグループは、LGBTについての企業の取り組みを外部機関が評価する「PRIDE指標」で2年連続、最高位のゴールドを受賞しています。ここで評価されている取り組みは、すべて「SEPALLY RAINBOW」発信なのでしょうか?

森山さん:
はい。社内規程における「配偶者」の定義変更(※2)など、必要に応じて担当部署の協力を仰ぎながら、「SEPALLY RAINBOW」が中心となって進めています。

(※2)セプテーニグループでは2018年1月より社内規程における「配偶者」の定義が改定され、同性パートナーも含まれることとなり、該当する福利厚生制度を利用できるようになりました。

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─ 他の企業さんでは、LGBTに関する取り組みはダイバーシティ推進部門が業務として担当されていることが多いようです。セプテーニグループの横断委員会は、業務時間を使った活動は認められていますが、もちろん優先すべきは業務ですし、委員会活動の成果は業績評価の対象にはなりません。それだけ聞くと活動が進みづらそうなのですが、どうやって取り組みを進捗させるんでしょうか?

森山さん:
参加メンバーたちの使命感が、活動の原動力ですね。「SEPALLY RAINBOW」参加の動機は人それぞれですが、全員がとても熱い思いをもって活動に取り組んでくれていることを、活動のさまざまなタイミングで感じます。

─ なるほど。ではメンバーのみなさんがどのような動機で活動に参加されているのかお伺いしたいと思います。まずは1期から継続して参加されている岩瀬さん、いかがでしょうか?

岩瀬さん:
友人にLGBTの当事者がいるので、この取組自体が私にとって身近なものだった、というのが一つ目の参加理由です。
二つ目は、社会課題の解決に少しでも貢献したいと考えているからです。SDGsに代表される社会課題って、ものすごくたくさんあって。全部解決するのがベストだし、全部に関わりたい気持ちもありますけど、それって難しいですよね。だったら興味がある分野で貢献するのがいちばんいいんじゃないかなと思って、この活動に参加しています。

松本さん:
私も当事者の友人の存在が活動参加のきっかけです。友人は、20歳くらいのときに周囲にカミングアウトして、手術を受けて性別と名前を変えました。正直それまでは、LGBTについて知識では知っていましたが、リアルじゃなかったんですよ。でも友人のカミングアウトをきっかけに、ぐっと身近な課題になって。私にも何かできることがあるんじゃないか、そう思って活動を続けています。

─ 小澤さんは、岩瀬さんと学生時代からのお付き合いなんですよね?同じサークルだったとか。

小澤さん:
そうなんです。共通の当事者の友人が複数人います。カミングアウトして同性パートナーと人生を歩んでいることをオープンにしている当事者もいる一方、とても苦しんでいた友人もいて。「当事者」と一言で言っても、それぞれに抱えている悩みや課題は大きく違うこと知りました。私は2年ほど前に中途で入社したんですが、SEPALLY RAINBOWの存在を知って、すごくいいなと思って、参加することにしました。

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─ いつも宮崎から遠隔参加してくれているMANGOのお二人はいかがですか?

増田さん:
私はMANGOで採用を担当しているので、LGBTに関する基礎的な知識は持っていて当たり前だと考えて、SEPALLY RAINBOWが主催したアライ認定セミナーに参加したんです。その少し後に、地元の新聞社からLGBTに関するグループの取り組みについて取材を受けたことで、この課題の社会的な注目度の大きさに気づき、SEPALLY RAINBOWに参加しました。グループ横断の取り組みに興味があったことも理由の一つですね。

平野さん:
1期のSEPALLY RAINBOWは、東京本社に勤務しているメンバーで構成されていたと思うんですけど。地方拠点からも何かできることがあるんじゃないか、総務というポジションを活かしてMANGO社内で周知することで、関心を持ってくれる人を増やせるのではないかと思い、2期から参加させてもらいました。

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─ 地方拠点からも盛り上げてもらうことでSEPALLY RAINBOWの活動も幅が広がったように思います。実際に活動を続けてみて、何か変化は感じますか?

岩瀬さん:
私が所属するセプテーニ・クロスゲートでは、以前より確実にLGBTに関する意識は変化したと思います。たとえば、あまり好ましくない発言をしてしまった時に、「あ!今の無し。良くなかったね。」と発言者本人が訂正しているのを見かけますね。40人程度の小さな組織だからというのもありますが、しっかり当事者意識が浸透しているように思います。

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松本さん:
すごいですね!グループ全体で見ると、重要性は理解しつつも、どこか遠いところの話として感じるている方っていると思うんですよね。押し付けではなくって、自然な形で自分ごととして捉えてもらえるようにするにはどうすればいいか、工夫の余地はまだまだありそうです。

森山さん:
LGBTに関する取り組みを進めている他の企業さんと情報共有する機会が定期的にあるのですが、「自分ごと化」という課題はみなさんもよく挙げられるポイントですね。
課題を感じる一方で、着実に進化しているなと思う面もあります。例えばSEPALLY RAINBOWの活動をスタートする前、「LGBT」という単語を社内で聞いたことありますか?

─ ネットの記事などでは見聞きしていたと思いますが、社内はちょっと・・記憶がないですね。

森山さん:
今は、グループメンバーが毎月実施しているコンプライアンステストの中で定期的にLGBTに関する内容が出てきたり、啓発ポスターが社内に貼ってあったり。LGBTに関する情報が広く発信されています。そういった意味では着実にステップアップは出来ているかなと。
それから、SEPALLY RAINBOWの卒業生の存在もすごく大きいと思っています。共に知識を高め、課題に向き合ってきた卒業生がフォロワーとなって、委員会の外から活動をバックアップしてくれるのは、とても心強いですね。

増田さん:
卒業生のお話が出たので、1期から活動を続けてらっしゃる方にお伺いしたいんですけど。業務と平行して、3年間活動を続けるのって大変だと思うんです。何がモチベーションになってるんでしょうか?

松本さん:
私、グループ横断の委員会活動に参加するの初めてだったんですけど。SEPALLY RAINBOWに入ったことで、普段なかなか関わることのないグループ会社の方々と一緒に活動するのがとても刺激的で。グループ会社の方々と一緒に課題に向き合うことで得られる越境体験みたいなものがとても貴重だと感じて、3年間継続しています。

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─ 理念浸透プロジェクト「7th code プロジェクト」でも、同様の意見がありました。業務以外のこういった活動に興味を持って手を挙げるのは意識の高いメンバーが多いので、そこで様々な刺激を得られると。

岩瀬さん:
私のモチベーションは、社会課題に向き合い続けたいという思いと、所属するセプテーニ・クロスゲートとSEPALLY RAINBOWとのパイプ役を担いたい、という2点ですね。日々いろいろな情報があふれる中で、社員のみなさんにこの活動への関心を持ってもらうためには、担当者の思いを込めたプッシュ活動って大事だと思っていて。セプテーニ・クロスゲートはそれほど大きくない組織なんですけど、だからこそ思いが伝わりやすいという感覚があって。ちょっと暑苦しいくらいアピールしてますね(笑)

森山さん:
先日岩瀬さんが自発的に行ってくれたセプテーニ・クロスゲート向けのLGBT勉強会も、半数以上の社員の方が参加してくれたと聞きました。素晴らしいですね。

─ その勉強会の中で「この活動に関わったことで自身にどんな変化があったか」という委員会メンバーの声を紹介してくれていたと聞きましたが、みなさんは何か自分自身の変化ってありましたか?

増田さん:
私は、いろいろなことに気づくようになりました。例えばセミナーなどに参加したときのアンケートにある性別欄。これって本当に必要な情報なのかな?なんとなく慣例で載せてるだけなんじゃないかな?とか。

森山さん:
気づきはたしかにありますね。子どもの「これは男の子用のおもちゃ、こっちが女の子用のおもちゃ」という発言に対して「どっち用ってことはないよ、好きなおもちゃで遊べばいいんだよ」と対応するようになりました。それから業務上、グループ全体に向けてイベントや注意喚起の発信をする機会が多いんですけど、その際に配慮するポイントが増えたように思います。それはLGBTに関する点だけではなく、国籍や働き方なども含めて、ですね。

松本さん:
気づくことが多くなった分、好ましくない発言に対してどう対応すればいいのかを考えることも多くなりましたね。アライとしてはスルーしたくない、でも場の雰囲気を壊すような伝え方もよくない。

小澤さん:
私も悩みますね。以前、うまく対応できなかったことが心残りで。どう返せばよかったのか・・・

岩瀬さん:
身近な人が相手だったら、思いっきりテンション上げて「えー!そういう考え方、めっちゃふるーい!!!」って言うかも。あれ?ダメ?

森山さん:
岩瀬さんのキャラクターだからできる技ですね(笑)。好ましくない言動にアライとしてどう対応するか、以前LGBT研修の中でも演習しましたが、なかなか難しいですよね。でも、この難しさから逃げたくない。しっかり自分たち自身の対応レベルも上げていきたいですね。

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平野さん:
僕はこの活動に関わったことで、多様性は特別なものじゃないって気づけたことが大きいです。一人ひとり違うことが多様性で、それは強みにもなる。視野が広がったように思うので、この活動に賛同してくれるアライを一人でも増やして、いろいろな人が活躍できる環境をしっかり整備していきたいです。

森山さん:
そうですね!セプテーニグループはいろいろな人が活躍できるダイバーシティ&インクルージョンに積極的な企業、そしてそれを支える中心的な組織が「SEPALLY RAINBOW」。そんな存在になれるように、これからも活動していきたいですね。

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─ みなさん、ありがとうございました!


SEPALLAY RAINBOWの活動内容についてはこちらから

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