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おやつ日記┃フォートナム&メイソンさんのシュトレン

クリスマスシーズンのお楽しみスイーツシュトレンですが、サイズが大きかったり、中々高価だったりするのも特徴。日持ちはしますが欲しいのは小ぶりで手頃なお値段(理想は千円ちょっとくらい)のもの。
この条件に合うシュトレンはあまり見掛けないのですが、今年はぴったりのシュトレンを見つけて即購入✨
まあタイトルバレしてますが

フォートナム&メイソンさんのシュトレンです。

いつもより少しだけセッティング的なことをして撮りました。

お値段¥1298(税込)→💮

縦13cm
横7.5cm
B
W
H

上から20・20・20
サイズ→💮
一貫したスリーサイズはドラえもんとこのシュトレンしか知らない。

サランラップとはこの世で一番手軽で親近感を感じる包装である。

フォートナム&メイソンのネーム入りリボンを解き外袋から出すと、途端に親戚が作って気軽に持ってきた的なラップ包装。

多分これが一番理にかなった包装なのでしょう。
こちら日本橋三越内のフォートナム&メイソンさんで購入しました。

普段避けているので今回の酸化防止剤には目を瞑る。駄目な方は注意。

ラベル。
製造元はユーハイムさんです。
バウムクーヘンも焼き菓子も美味しいので期待出来ます✨

みんな大好き断面の時間

まず、外袋から出した途端甘い砂糖とバターの香りが✨
小ぶりですが中央下部にマジパンがしっかり入っています。ねっとりとした強めのコシがあるマジパンです。
特徴的だったのがシュトレンには珍しい大粒のマカダミアナッツ。コリコリとした歯応えが良いアクセントを生んでくれます。
ナッツもシロップ漬けのようで色が着いており、甘みとしっとり感があります。凝ってますね。
全体的に甘さ控えめでサクサクとした食感です。洋酒とスパイスは弱めでバターの香りの方が強く、日本人好みに仕上がっています。✨こちらとても美味しいと思います✨

右側上下に大粒の栗のように見えるのがマカダミアナッツ
!?

皿に二枚乗っている画像でお気づきでしょうが、長月はアドベントのルールでシュトレンを頂きません。こんなに美味しいお菓子を薄くスライスして数日に分けてなんて無理。
食べたい時に食べたい分だけ頂いてしまえホトトギスです。

ともあれ、
サイズも価格もお手頃でとても美味しく、お気に入りのシュトレンに出会えて満足です。


シュトレンに関するちょっとした思い出話

日本で定番のクリスマスのお菓子といえば
ホールケーキですよね。
ド定番にして不動の人気はやはり
いちごのショートケーキ様🍓
どんな時もケーキのアイコン的存在ですよね。

で す が

今日の商品展開は大変優秀で
チョコレートケーキ、チーズケーキ、モンブラン、フルーツやナッツのタルトなど、豊富なラインナップは消費者の需要にほぼ完璧に応えて下さいます。
またどれもがきらびやかでオブジェのように美しい上に、舌と脳を満足させてくれる嗜好品としての実力もしっかりと持ち併せて居られる。
大変懲りまくった今時ジャパニーズクリスマスケーキは、現在進行形で進化し続けている気がします。

さて、シュトレンが日本のクリスマススイーツ界に本格的に進出したのはいつ頃なのでしょうか?
長月は一応子供のころ(不本意ながらウン十年前)に知りました。
母が読んでいた料理雑誌にクリスマススイーツとして載っていたのです。

シュトーレン(notシュトレン)

…これはケーキなのか????


この疑問が印象の90%くらいを占めていました。

ウン十年前(不本意)はクリスマスのお菓子といえば一般的にはいちごのショートケーキが大半を占めており、バリエーションも数少なく、ホイップクリームがチョコレート味のいちごのケーキや黄色い栗のモンブラン、クリームがサンドされたチョコスポンジに削ったミルクチョコレートまたはホワイトチョコレートがふりかけられたチョコレートケーキ。
種類はこのくらいだった気がします。
現在のように有名パティスリーやパティシエなんてワードも存在もほぼ浸透していない世の中でしたが、それでもクリスマスといえばケーキではありました。

シュトーレン

初めて見るワードである。

ドイツでクリスマスに食べるスパイスと洋酒に漬けたドライフルーツのケーキ

との、その雑誌の説明文。
雑誌には他にも世界のクリスマススイーツとして、切り株の形のブッシュ・ド・ノエルやゼリーの様なスタイリッシュな形に焼かれた大きなパネットーネ、クッキーで作ったお菓子の家(ヘクセンハウス)など、見ていてワクワクする海の向こうのお菓子たちが子供の長月を魅了してきます。

ぶっちゃけますと
その中で魅力を感じなかったお菓子が

シュトーレン

だったのです。。。

無骨な形の塊に、デコレーション的要素といえば大量にふりかけられた粉砂糖のみ。ブラウンがかった生地の中はこれまた鮮やかとは言えないドライフルーツ。
飾り気のない地味なルックス…

子供のころはドライフルーツが好きではなかったし、洋酒やスパイスなんて大人の味で何の興味もわきませんでした。流通も一般的にはほぼなかったマイナーなお菓子。
興味もないまま時は流れまくり、長月も大人になりました。

毎年シュトレンを購入する時が来るなんてあの頃は予想すらしませんでした。

正確には覚えていませんが、おそらく今から10年くらい前から買い始めた気がします。
お菓子屋さんやベーカリーなどで度々見掛けるようになり、長月の記憶の中からも久々にあの雑誌の中の「シュトーレン」が掘り起こされたのです。

初めて手に取ったシュトレンはどこのお店のどんなものだったのだろう。
マイナスイメージで止まっていたシュトレンをどんな気持ちで購入しようと思ったのだろう。
正直、初購入のことは覚えていないのです。

ですが、長月は今年もシュトレンを購入しています。
好む味覚の変化という大人の階段上るあるあ
を経た結果、シュトレンが好きになったのです。

ウン十年前(…)
初めて知ってネガティブなイメージを持った、当時は知名度もなかったそのお菓子は
いつの間にか人気者になって目の前に現れ
まんまと長月の中の「好き」に入り込んで来ました。
してやられた様な悔しさを感じながらも何だか嬉しい。
シュトレンも長月も成長したんだなあと笑

「映え」が人気を呼ぶ昨今のスイーツ界で、数多くの見目麗しく豊潤な美味しさを兼ね供えた今時スイーツニモマケズ、変わらない素朴でクラシックなビジュアルと風味を保ちながらも確実に支持を獲得してきたシュトレン。
スタイルは飽くまで変わらないのに、じわじわと世に馴染んでゆくその様は、少しずつ熟成してゆくシュトレンそのものに似ている様な?
本当に些細な思い出ですし、書いてて自分でも大袈裟だなぁとも思いますが、小さな縁を感じるお菓子なのです。

                                                              
長月









好む味覚の幅が格段に拡がり、子供の頃は好まなかった味、香り、食感、料理、食材…遠避けていた沢山の食が、どんどん好きに変わって行く。
面白いのは、好きではなかったところをすきになるところだ。
それも、何故そう変わったのかがわからなかったりする。
例えば、子供の頃は菜花(なのはな)の苦い後味が苦手なために菜花が嫌いだった。
それなのに、好きに変わった現在は嫌いだったその「苦い後味」が美味しくて好きなのだ。
ああ美味しい、美味しいって幸せ…
体に溜まってゆく贅肉やネガティブ方面に傾いてゆく健康指数は気をつけなければならなくなったが、美味しいは至上の幸福。

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