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フリーターを選んだ理由


あまり口にはしないが、実は医師免許を持っている。
だから望めばいつでも医者になれる。
だけどフリーターをしている。
倍率1倍。望めば誰でもできる仕事をしている。
そして、一日平均4時間ほど働いて、生活費を賄っている。
その他の時間はだらだらと過ごしている。
これが現状だ。


現状はどうでもいい。
本題はここから。

自らフリーターを選んだ理由についてずっと悩んできた。

捨てた未来で救えた命がどれだけあるのか。
自堕落な生活をしていて何を生むというのか。
全部自分を正当化する言い訳なのではないか

周りに思われる反論や感想はだいたい悩み抜いてきたと思う。

それでもこの道を選んだ。


自分の主観としては、「人生の夏休み」というよりは「修行」に近い。
でもなかなか周りには伝わらない。やっていることは自堕落な生活でしかない。

そうこう色々と悩んできたが、修行だと思っていた理由も含めて、ようやく分かった気がする。




僕がフリーターの道を選んだ理由は、

人間性を育むため」なんだと思う。

そして、そのためには膨大な空白の時間が必要だと感じた。

それに尽きる。


で、実際にこの二年間、色んな気づきがあった。

感性が戻ってきた。
自分が見えてきた。
過去に折り合いがついた。
やりたいことも見えてきた。
気配りができるようになった。
周りを見る目が養われてきた。
説得力が増した。
好きなものが段違いに増えた。
褒められなくても歩き続けられるようになった。
髪が、伸びた。

うん。

色々と良い。

ここまで色々と気づけたのは、
時間に追われることなく、手を放した生活を存分に満喫できたからだと思う。
肩の力を抜かないと見えてこない自分というものはやはりあるもんだ。

色々枝葉の理由はあるにせよ、根本的な理由はこれだ。



実際に人間性が養われているかどうかは見る人によって変わるとはいえ、
たぶん、数年前の記事と今の記事を比較してもらったら分かるんじゃないかと思う。
読まれることを意識して書くようになってから一皮むけた。
(何が良いかの好みは人に依ると思う。ちなみに僕は自分に精一杯な人の書く文章が好き)

また、
感性が戻ってきたからか、最近は毎日詩を書くようになった。
最近の楽しみの一つだ。


フリーターになるのがみんなの正解だとは全く思わない。

僕の場合は、膨大な時間が必要だと感じただけ。

それは僕に限った話。

だけど、僕みたいな人も中にはいることを知っている。

そんな「ゆっくりさせて」と思う人のために言おう。

「モラトリアム」という言葉はよくない。

人生ははじめから自由なのだ。



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