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桜の空に仰ぎ見る 命短し鳥の君 背中にひとつ花あれば わたしの願いよ叶わんや 有象無象のひと…
悲しさが ほぐしていく 官舎の植木のなつかしさ 悲しさが ほぐしていく うすらめく桃の入道…
水面に降り注いでいた雨が止む 軋んでいた葉っぱが私たちを包む 貴方の精液がぽっかりと空いた…
重箱の隅を集めたような心をしている その迷路のように曲がりくねった試験管に、爪楊枝が全く…
予感がする この道の先に何かいる 自分ではどうすることもできない 強力で絶大な 荒波では…
時間は削れと教わった それだと強くはなるけれど 削れば周りが見えなくなって 道で泣く子に気…
子どもの頃に描いた絵は みんなの心の中に棲む 無限を集めたものだから その頂きに嫉妬して それを夢だと間違えた 頭の上には銀河団 そのどれもが遠ざかっていく 君らの物語を僕は知らない 僕の瞳は何色ですか
幼き日々に落ちた夢は 幾千の星が降り注ぐ ただ、だだっ広い草原で どこか目指してなどいなか…
足りなかったら青くって 間違えたら赤くなって 一体答えは何色なんだろう 間違いだけは分かる…
降る雪全てを掬うことはできないけれど そのかけがえのない思い出は きっといつか身体の奥から…