詩│鈍雨


雨が好きなんじゃない
森が好きなのだよ
洗濯板背負って
泥まみれの旅
葉っぱの先へ
ごくごくごく
指の先まで
潤ってさ
あとは
もう
ぼ─


街の雨は疲れるね
ドレスコードはぺかぺかの服
たらい回しの光が眩しい
傘で乱反射してもうわけがわからないよ

やっぱり

森が好きなのだよ
洗濯板背負って
泥まみれの旅
枯れ葉の音と
木の葉の音と
指の先まで
喜んでさ
あとは
もう
ぼ──



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