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✕と◯を正しく付けて、✕を消す。自己受容と自己肯定の話。

 自己肯定感が低い。自分を受容できない時がある。そんな人も多いのではないかと思う。でも「もっと自信持ちたいな」とか「もっと自分を好きになりたいな」ってみんな思っていると思う。だから、色んな人と話す中で見えてきた、自分なりの考えを書いて、少しでも参考にしてもらえると嬉しいなと思っています。

  結論は、タイトルの通りです。「✕と◯を正しく付けて、✕を消す。そしたら、✕がなく、◯と△だけの自分になるので、心の底から自分を好きになれる」という考えです。

現状

 おそらく現状は下記のいずれかだと思います。(もしくは混在している状態)

①過去の出来事や自分、今の自分に✕を付けている(否定型)
②本当は✕なものに◯を付けている(正当化型)
③✕なものに蓋をしている(逃避型)

①過去の出来事や自分、今の自分に✕を付けている(否定型)
 これは、過去に起きた出来事、経験、自分自身に対して、否定をしている状態です。自分自身や自分の過去を否定している状態は、自己受容できておらず、自己肯定感も高まりません。

②本当は✕なものに◯を付けている(正当化型)
 ②と③は気が付きにくく、無意識にそうなっているケースも多いです。過去の過ちに対して「しょうがなかった」とどこか正当化したり、自分の親の子育てに対して疑問があっても「尊敬している」と思ったり。冷静に判断すれば✕であるにもかかわらず、◯にしてしまっているケースです。

③✕なものに蓋をしている(逃避型)
 幼少期の記憶があまりないという人は、思い出したくないような嫌な経験を持っているケースが多いですね。また、親からの影響に関して、プラスな面にしか目を向けていないケースもここに該当するかなと思います。

✕と◯を正しく付ける

 現状を理解したら、正しく捉え直す必要があります。①~③の状態では、自己受容もできず、自己肯定感も上がりません。

 やることはシンプルで、過去に起きた出来事、経験、自分自身を客観的に捉えることです。過去に起きた嫌な出来事は「嫌な出来事だったな」「あの時は辛かったな」と捉える。自分の弱い部分に対しては「こんな弱みがあるな」「こういう自分はあまり良くないよな」と理解する。親からの影響も「この時は寂しかったな」「親の正解を押し付けられて生きてきたな」など今の解釈ではなく、当時の感情や事実をできるだけ正確に捉えていきましょう。

 ✕と◯を正しく付けると書きましたが、おそらく✕を付けることが多くなるかなと思います。少し苦しいかもしれませんが、自分と向き合うことは、自己受容や自己肯定に繋がっていきます。受容するためには、肯定するためには、正しく理解することがとても大事です。

✕を消す

 しっかりと◯✕を付けられたら、✕を消す段階に移ります。✕がある状態は、自分を否定している状態でもあるので、✕を消していくことが大事です。✕を消すことは、自分を受容することとイコールです。

✕を消す=自己受容

 嫌な出来事、弱い自分などの裏にあるプラス面に目を向けます。「いじめの経験があったから、人の気持ちを考えられるようになった」「親が厳しかったから、自由への想いが強くなった」など、✕の裏には◯が存在します。裏にある◯に気づくことで、✕が✕ではなく、◯か△になります。こうやって✕を消していくことで、✕の無い状態=自己受容できた状態になれます。さらに、✕をすべて消した先には◯が何かしらある状態になると思うので、自己肯定もできる状態になります。

 ちゃんと✕を付けた上で消す作業を行わないと、正当化になってしまいかねないので、注意してください。

まとめ

 高級なフレンチレストランにコース料理を食べに行ったとします。全体の満足度はまた行きたいと思えるくらい高かった。でも本当は、美味しくない料理も混ざっていて、ちょっと気になった。そんな時に「本当に素敵なコース料理だったね!」とマイナス面に目をつぶって言うのか、「あの料理はちょっと微妙だったけど、全体的にとてもよかったね!」と正しく捉えて言うのか。おそらく後者の方が、そのレストランへの気持ちや自分自身の気持ちは良い状態なのではないでしょうか?

 自分と向き合うのは大変で、弱い自分もたくさん出てきてきついかもしれません。でも、人はいつまでも未熟なので弱い自分がいるのは当たり前です。完璧な人なんかいないし、全ての人から好かれる人もいません。だから、未熟な自分を責めなくていいと思います。自分自身が自分を正しく捉え(✕と〇を正しく付ける)、受容してあげること(✕を消す)、そして肯定してあげることで、幸せに生きていけるのではないかと思います。

 この記事が自分を好きになるきっかけに少しでもなれば嬉しいです。

 僕自身の話も多くなりますが、幸せについて書いたnoteもありますので、ご興味ある方は見てみてください。


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