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発達障害の人が働く中での困りごとや、対処法 【発達障害を知ろう】

発達障害の人は、その特性から多くの困りごとがあります。今回は、その中でも特に多い3つの困りごとと、その対処法についてお伝えしていきます。

1,納期に間に合わない

書類提出や資料作成など、仕事において締め切りがある作業が多くあります。しかし、ADHDの多動性により集中力が続かなくてあちこちに注意が向いてしまったり、逆にASDの場合はこだわりが強くて完璧を求めるあまり、納期ギリギリもしくは間に合わないといったケースがあるのです。


対処法

1,納期を早めに設定する

納期に間に合わない人は、自分の中で納期を早めに設定しましょう。例えば、○日までに資料作成をしなければいけない場合は、その2日前に完成するよう、決めておくのです。納期に関しては早いに越したことはないですし、もし修正が必要であれば、その予備日に行うことができますよね。


2,付箋紙や手帳を活用する

書類作成などを頼まれたら、とりあえず付箋紙にメモします。一段落がついたら、手帳に依頼された仕事の内容と、納期をメモするのです。


手帳は様々な大きさがありますが、おすすめはA5サイズです。持ち運びしやすいし、多くのことを書き込めるというのがメリットとしてあります。

また、看護職や介護職などのシフト勤務で働いている人の中には、通常の現場業務の他に会議の議事録や委員会の資料作成などの仕事をしなければいけない、という人もいますよね。

そんな人にも、手帳はおすすめです。翌月のシフトと会議の日時が分かったら、どちらも手帳に書き込みましょう。

予定を視覚化できれば、「この週は忙しそうだから、資料作成を早めにしておこう」と、事前に準備をすることができますよ。

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3,「7割完成」を目標にする

ASDの人は、完璧を求めてこだわりがちです。しかし最初から完璧に作れる人はいません。「まずは7割位作って、上司に確認してもらおう。」と、修正することを前提に作ると、精神的に余裕を持って作ることができます。


2,会議や打ち合わせが苦手

会議や打ち合わせというのは、資料を読みながら複数の人の話を聞き、メモを取りながら自分の意見を言うという、発達障害を持つ人にとってはとても難しいことですよね。

会議の途中で雑談などの別の話が入ってしまうと、それに気を取られてしまい、本来の目的である会議の内容を忘れてしまうことがあります。


対処法

1,デジタル機器を使って負担を減らす

例えば、板書はスマホで撮影し、議事録はレコーダーで録音したりと、一部の作業の負担を減らすことで、本来自分が取り組むべきこと(議事録作成や提案など)に集中することができます。


ただし、勝手に板書を撮影したり、録音するのを不快に思う人もいるので、事前に「議事録作成の為、録音させて頂いてもよろしいでしょうか」と、了解を得ましょう。


2,会議前に準備をする

  • 可能であれば、会議前に資料をもらい、会議の大枠を理解する

  • 事前に会議の意見を集め、滞りなく会議が進むようにする

上記のように、事前に準備をしておけば、会議中の心身の負担は軽減されますよ。


3,過去の会議の議事録を確認する

会議の議事録を作るのが苦手という人は、事前に過去の会議の議事録を確認しておきましょう。大学入試試験などで、過去問を解いて傾向を掴むという勉強方法をした、という人もいますよね。あれと同じです。

議事録の書き方の傾向を掴めれば、会議中も「ここを議事録に入れた方がいいな」と、分かるようになりますよ。


3,身だしなみが疎かになりがち

発達障害を持っている人は、自分が興味のあること以外は、無頓着です。その為、毎日同じ服を着たり、髪がボサボサで清潔感がない印象を持たれます。

仕事を円滑に進めるには、周囲をイヤな気持ちにさせない最低限の身だしなみも大切ですよ。


対処法

1,服の上下を3セット作り、ローテーションする

例えばオフィスで仕事をする人の場合、スーツ3着とシャツ3枚用意すれば、組み合わせ次第で9通りの着回しができます。女性の場合はブラウスとカーディガン、スカートもしくはパンツを、それぞれ3着ずつ用意して組み合わせると良いですよ。靴は、雨で濡れることを想定して2足用意しておくのがおすすめです。


2,美容院は仕事帰りに

服だけでなく、社会人は髪にも気をつけなければいけません。髪がボサボサだと、清潔感がない印象を持たれてしまいます。しかし「休日は疲れて美容院に行く気力がない」という人もいますよね。


そんな人は、仕事帰りに美容院に行ってみましょう。家に帰ってから髪を洗う必要もないですし、ヘッドスパやトリートメントで仕事の疲れを取ることができますよ。


また、「仕事が終わったら美容院に行くんだ」というご褒美があるので、集中して仕事を終わらせられるというメリットも発生します。


まとめ

いかがでしょうか。この記事では、下記のことについてお伝えしてきました。

  • 仕事の納期に間に合わない:対処法として「自分の中で納期を早めに設定する」「付箋紙や手帳を活用する」「最初は修正前提で、7割完成を目標に作る」

  • 会議や打ち合わせが苦手:対処法として「デジタル機器を活用し、負担を軽減する」「資料の読み込みなど、会議前にできることは準備しておく」「過去の議事録を参考する」

  • 身だしなみが疎かになりがち:対処法として「服の上下セットを3パターン用意する」「仕事帰りに美容院へ行き、髪を整える」


仕事は、1人で行うものではありません。なので他者と円滑に業務を行う為にも「自分は何が苦手なのか、どうすれば改善できるのか」を、考えることから始めましょう。


そうして工夫する中で円滑に仕事を行うことができれば、職場内で自分を守ることにも繋がるのです。

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