自分の可能性を信じてみたくなったドラマ『スタンドUPスタート』
視聴率が史上最低だの、“ニーニー“の悪いイメージが強過ぎて主演を務めるにはまだ早過ぎたのではないか?だの、散々酷評され続けていたドラマ『スタンドUPスタート』。でも、個人的には「自分もまだまだ何かできる可能性がある!」と勇気づけ励まされた非常にいいドラマだったと思っています。
主演の竜星涼は大陽にピッタリで、ともすれば自信満々の少々鼻につく奴に見えてしまいそうな結構難しい役柄を好演していたように感じます。大陽のキャラクターは、挫折した人々を「あなたには価値がある!」と奮い立たせるリーダーシップと強さと優しさ・・・全てを兼ね備えているある種”スーパーマン”的な要素も必要だったのではないかと思っています。その点背が高くスタイルも抜群に良く表情豊かな竜星涼だからこそ、三星大陽というキャラクターを活き活きと嫌味なく魅力的に演じ切れたような気がしています。
そんな大陽もドラマの中盤では、自らの信念である『資産は人なり』という考え方に対して「人を価値の”ある””なし”で選別している」と指摘されて落ち込んだりする場面もありました。決して”スーパーマン”なんかではなく、彼もまた日々悩みながらも、何とか自らを鼓舞し続けて前に進もうとしている一人なのだと感じさせられました。
もちろん現実的には起業するってそんなに簡単なことではないし、“人間投資家“という肩書きの大陽が一体どこから資金調達しているのか?とか、みんな起業して成功して・・・というのが単なるキレイ事じゃないか?とか、ケチをつけたくなる要素は確かにあったかもしれません。
でも、ドラマですからね。ドラマの中では不可能が可能になるくらいで丁度いいと私は思っています。そうじゃないと夢のあるドラマは作れないと思うので。
最終回は国交省による次世代型インフラ長寿化技術のプロポーザル<企画競争入札>に応募し、『三ツ星重工』との一騎打ちの闘いに挑む大陽たちの姿が描かれました。兄を社長から引きずり下ろして社長の座に納まった叔父義知に対して、これまでスタートアップさせた大陽にとっての”財産”である仲間たちと兄と共に立ち向かう様は爽快でした!
その最終プレゼンの時の大陽の言葉がとても感動的でした。引用させて頂きます。
ドラマに登場した人物はみな何らかの挫折を経験し、大陽の「スタートアップしよう!」という言葉によって奮起し立ち直るチャンスを与えてもらったわけです。
実際には大陽のような人に巡り会えることはなかなかあり得ないので(笑)、結局は自分で自分の道を切り開いていくしかないのかもしれません。でも、このドラマのストーリーのように、挫折を知っている人たちが仲間として力を併せれば何か大きなことが実現できると信じたい気持ちにさせられます。
「人は完璧じゃない。誰だってつまづいて失敗もする。
でもそっから再び立ち上がって自分の存在意義を見つけ出す。」
まさにその通りですよね。完璧な人間なんていません。でも、つまづきや失敗から学ぶことは多々あるわけで、それを未来の自分に生かして生きていくことはできるはずです。多分大小はあれど、人は日々そうやって生き続けてきたし、生き続けていくものだと思います。
自分の限界を自分で安易に決めることなく、常に何かにチャレンジしていく精神を、自分の可能性を信じる気持ちを持ち続けて生きていきたい・・・そんな風に思わせてくれたドラマ『スタンドUPスタート』と出会えて幸せでした。
長い文章を最後まで読んで頂き、ありがとうございました。
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