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#25 ピンクの長靴を選んだ息子から考える 無意識バイアス ダイバーシティー

こんにちは。3児の母さん、仙台凛です。

昨日、オンラインで開かれた講演を聞いていて、ふと思ったことがありました。そこから考えたことをつらつらと。

好きな色は?の答えならいいけれど、長靴には抵抗を感じてしまったピンク

先日、年長の息子の長靴がサイズアウトしたというので、一緒に買いに行きました。

何色もの長靴が並べられている中で、息子は「好きな色にしていいの?じゃあこれにする!」と、迷わずピンクの長靴へ向かいました。

息子は普段から、ピンクが好きと言っており、折り紙や色鉛筆でもよく選びます。それに対しては、へぇ〜くらいにしか思っていませんでした。

けれども、長靴でピンクをチョイスしたことには正直驚き、思わず「えっ?!」と声を出してしまいました。とっさに私の脳裏には、息子が通う幼稚園の友達、先生、保護者などの顔が浮かんだのかもしれません。

すると息子は、何かを察したのか「あー、間違えた間違えた!違う色にする」と言って、最終的には黄色を選びました。黄色も好きな色の1つなので、息子は納得しているようにも見えましたが、ポーカーフェイスの部分もあるので、幼いながらに空気を読んだのかな?と、なんとなく申し訳ない気持ちにもなりました。

そういえばランドセルは?

また別の日、息子とランドセル選びにも行きました。

その時も、ピンクを候補にあげていましたが、長靴の時の経験を活かし、「あらいいじゃない」と普通に返答し、「でも、こっちにもいろいろな色のランドセルがあるよ」と声をかけてみました。

この時は最終的に、息子自身が気に入ったデザインの黒を選びました。

でもこの時、ふと疑問が湧いたのです。

ランドセルで、女の子が、紺、茶、緑、紫を選ぶのは割とスタンダードだよね?(緑や紫はパステル調ですが)
男の子がピンク好きでも別にいいじゃない、と普段から思っていたはずが、いざ「息子がピンクのランドセル」「息子がピンクの長靴」に直面した時、違和感を感じてしまう自分は、偏見があるのだろうか?

誰もが持っている無意識バイアス

まだ読みかけなのですが、「ゴールドマン・サックス流 女性社員の育て方、教えますー励まし方、評価方法、伝え方 10ヶ条」という本を見ています。

そして昨日、この著者であるキャシー松井さんのオンライン講演を聞きました。

主な話題は働く女性についてでしたが、その中で「無意識バイアスは誰しもが持っている」という事をお話しされていました。その話の流れで、息子×ピンクの出来事を思い出したわけです。

無意識バイアス:無意識の偏見とも言い、自分自身が気づいていないものの見方や捉え方のゆがみ・偏りのこと

そういえば高校生の時の話、同じクラスにピンク好きを公言している男の子がいました。携帯電話や持っている小物はピンクが多めでしたが、その男の子のキャラが確立していたこともあってか、私は「確かに珍しいとは思うけれど、堂々としていて、むしろかっこいい。私だって青が1番好きだしな」と思い、なんら違和感を感じなかったことを思い出しました。

大人になるにつれ徐々に無意識バイアスがかかってきたのでしょうか?

それとも、他人事か、身内事か、という自分が置かれる立場によって感じ方が変わったのでしょうか?

なんだか頭がぐるぐるしてきたので、考えるのはこの辺で一度やめておきます。

人は人、自分は自分

小学生の時、私が好きだったサンリオのキャラクターの新作グッズを、いつも親に買ってもらっている友達がいました。

私は、少ないお小遣いの中から、たまに、選び抜いた1つを買う程度しかできず、とても羨ましかったのを覚えています。

そして一度、母に懸命に訴えたことがあります。

「私の方が先にこのキャラクターを好きになって、少しずつグッズを集め始めた。〇〇ちゃんは真似してきたくせに、全部買ってもらえて、私よりたくさん持っていて、ずるい。」

すると母には、

「人は人、自分は自分。あなたはお小遣いを貯めながら、欲しいという思いを募らせて、やっと買えた時、どんな気持ちだった?とても満足して、嬉しかったんじゃない?自分が満足した。その気持ちが大事。全てを買い集めることが幸せとは限らない。人は人。自分は自分よ。」

といった内容のことを諭され、心に刺さった記憶があります。

今の私の中にも深く根付いている考え方の1つです。

最近は、ダイバーシティー、LGBT、などの言葉をよく耳にするようになりました。子どもが大きくなる頃には、今よりももっと、様々な人が自然と世の中に受け入れられていく時代がくるのかもしれません。

多様性、人種差別、このような問題について、今後子どもにどう教えていったら良いのだろう?と思う時があります。私の中ではまだ明確な答えが導き出せていないのですが、難しく考えすぎず、人は人、自分は自分、という考えも1つ軸として持っておいたらいいのかなと思いました。


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