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資金調達理由を正直に伝えねば 「いつか必ず起業したい」①-2 


資金調達理由を正直に伝えねば 「いつか必ず起業したい」①-1の続きです。

前回私は、「資金調達活動を始めた理由はいつか必ず起業したいから」という事を記しました。

起業したい理由は
1.「現代社会の真相に近づきたい(外在的理由)」
2.「人間の可能性を追求したい(内在的理由)」
という事も記しました。

しかし今までにも述べてきた通り、現段階における私の最重要目的はフットボールの追及。
さらにしかし、今ここでフットボールだけの道を選んだならば、この時点でビジネス界に出た人間、もしくはそれ以前からビジネスに精通していた人間とは大きな差がついてしまうだろう。また、純粋にビジネスたるものを何らかの形で経験したいという想いが強くなった。
「どうにかして差の開きを小さくする事はできないだろうか」
「何かしらの形で今年学んだ事をアウトプットできる場を作れないだろうか」

資金調達理由を正直に伝えねば 「いつか必ず起業したい」①-1より。

上記の議題に思案を巡らせ続けた後に、今回の活動を導き出しました。

そして今日は、前回の続きの1つである相談➁ SNS発信について(岩間さん)】を記します。

既に当時から1ヵ月経っており、その間にもいろいろと心境やスタンスの変化はありましたが、あくまで1ヵ月前時点での悩みや心境を記しています。宜しくお願い致します。



【相談➁ SNS発信について(岩間さん)】



12/7の午前9時半、岩間さんが居るオフィスを訪れた。


私はこの時1つの大きな悩みを抱えていた。


その悩みとは「プロセス発信にもはや価値はあるのか」という事。

今回の活動を始めた理由は複数存在する。その中の1つがnoteでも記したように「いつか起業したい」というものである。
そして前回、三船さんに相談した事をきっかけに複数ある理由の中でも「起業の為の模擬実験」という原動力が大きな比重を占めていた事に気が付いてしまった。またそうなると、個人よりも投資家に当たる事に全てのリソースを割くべきだという考えにも至った。

一丁前に利他的な原動力を謳っていたが、結局利己追求でしかないと気づいた時、既に出資してくれた方に対しての罪悪感を抱いたと同時にSNSで発信していく価値はないのではという疑問が浮かんだ。

その後、SNS発信は辞めようという選択にだいぶ自らの中で寄っていた。

これらの事を岩間さんに伝えるべきか否か、迷いながらオフィスへ向かった。



オフィス前のエレベーターにて岩間さんと合流し、会議室に向かう。

「朝早くわざわざお時間とっていただき誠にありがとうございます。詳細に関してはメッセージで送らせていただいた通りなのですが、岩間さんに1度相談させていただきたいなと思いご連絡させていただきました。宜しくお願い致します。」

岩間さんとの出会いは、VC数社が合同で開いた学生向けイベントでお話しさせていただいたのがきっかけ。大学院の時は理系学部に所属していたものの、とある大手証券会社の投資銀行部門に就職。そこでの仕事を通してVCやスタートアップ業界に強く興味を抱き、現在に至る。

イベント冒頭の自己紹介タイミングで岩間さんの経歴を知り、なぜ理系から投資銀行部門へ進んだのか、なぜVCに興味を持ったのかなど、自分の計画に対する意見は勿論個人的に質問したいことが多く会った為、声をかけさせていただいた。

その際に面白い知見や新たな発想を得る事ができ、今回再びお話をお伺いさせていただきたいと考え今に至る。

最初、いくつかのアドバイスをいただく中やはり今抱えている悩みを正直に伝える事にした。


「結局自分は、いつか起業した時に遅れたくないという利己的な原動力が一番大きかったです。起業する際に資金調達というのは大きな壁になる。だから、今のうちに模擬体験をしたいと考えました。ともすれば、SNSを通して個人から集めるよりも、投資家に自分のアイディアやビジョンを売りに行
くべきだと強く思ってしまったんです。
でもそうなると、もはやこのプロセスを発信していく価値ってないように思えてしまったんです。また、note発信をすることによってやはり周りからの目が気になってしまって、計画始動前より行動欲やアイディアの質が低くなってしまったんです。
だから、今回既に出資してくれた人には謝って、ここからは投資家だけに絞ろうと考えているんです。」


そう伝えた。

この悩みに対して岩間さんがくれた意見は主に2つ。

1つ目は「自分のアイディアやビジョンを投資家に売っていくという方向性は間違っていない」というもの。

2つ目は「SNS発信に関してはやるべき」というもの。

なぜか?

以下の図は、岩間さんがその時ホワイトボードに書いてくれた図である。

↑岩間さんが説明の際に用いた図

まず大前提

クラウドファンディング型の資金調達において、お金に成り得る価値の種類は2つ。「学習」と「愛着」。

「学習の価値」とは、他者にとって有益な情報や知識を提供できると生まれる。
例えばだが、私はこないだNewsPicksのプレミアム会員に加入した。なぜならWEEKLY OCHIAIにおける落合陽一とゲストの対談を通して、新しい視野と知見を享受できるからである。私がこの先の人生を歩む上で間違いなく価値のあるものだったので、対価としてお金を支払った。


「愛着の価値」に関しては一文でまとめるのが難しい為、例をいくつか出させていただく。

例えば、ペットやアイドルから提供してもらう「癒し」という価値。
また、家族や大切な友人に抱く感情。圧倒的実力を条件としたカリスマ性。さらにまた、面白さ:”エンターテインメント的な面白さ”もここに今回は含んだ(interesting的な面白さは「学習」に含まれる)。

「癒し」に関しては比較的早い段階でお金に繋がるのだが、基本的には長い時間をかけて醸成される。

表現が合っているかはわからないが、前者は「脳を動かす」後者は「心を動かす」ことによって生まれる価値と私は捉えている。もしくは、「定量的で可視化できる価値」と「定性的で可視化できない価値」とも分けられる。
*愛着と言うと「愛」が強調され、生方に「愛」までの感情はないと言われてしまいそうだが、それは承知。どちらかというと「心を動かす」というっ表現がしっくりくる。「心を動かす」の代表として「愛着」を選んだ。


以下岩間さんが伝えてくれた事

1,愛着から学習の割合を増やす

今回話すにあたって、岩間さんが事前に生方のnoteを見てくれた。そこで伝えてくれたのが「生方聖己の素性が中々見えてこない」という事。
日記を見る限り、基本的に事実しか記されておらず、生方が何を考えているのか、どんな人間なのかが見えてこない。既に愛着を有している人(既に支援してくれている、生方聖己の人と成りをある程度知っている人)に向けては日記も多少価値のあるものかもしれないが、これだけだと新規を開拓する事は難しい。現在、大袈裟に言うと愛着:学習=100:0の割合であるから、これを40:60くらいまでもっていきたい。とりあえず何でも良いので、自分が有している情報や知識、そして何より思考や想いを学習の価値として提供していく事が大切である。そうすると、「実は私も同じことを考えていた」といったように興味(interesting)を通して新規を開拓する事が可能になる。
皆考えてはいる。けれどほとんどの人がそれを言語化しない。だからこそ価値になるのだ。


2,泥臭さ

結局人が一番心動かされるのは泥臭さである。失敗こそ最大の価値になるという事だ。
何かを成している人は必ずと言っていい程、裏でとんでもない量の努力、血みどろの戦いを繰り広げている。しかしそれを表に出さない。その為、大半の人間は、「才能」という安易な言葉で境界線を張り、自ら距離を取ってしまう。
そこを敢えて晒す事に価値がある。最初は軽蔑、疑心を伴った見られ方をするかもしれないが、時間をかけて必ず愛着へと変わる。特に成果を出せた際は、ただの愛着ではなくより強固な愛着として価値が生まれる。

誰しも奥底にしまい込んだ理想があるのだ。誰しも最初は凡人という事実に気づきなおす事が出来た瞬間、心は動き価値に繋がる。私の失敗は、その起爆剤としての役割を担う事が出来る。

失敗を晒す事は怖い。誰しも理想は結果や成果を有している状態で発信をする事である。しかしこれは、凡人である今しか生めない価値である。


以上2つ、岩間さんが私に伝えてくれた意見だ。


簡単に共通点を挙げれば、「もっとさらけ出せ」という事に他ならない。

私は「要するに、いつか起業したいという事も、マサイ族に会いに行って跳躍の秘訣を学ぼうとしてる事も、アマゾンで生死を彷徨うサバイバルをしようとしてる事も、カンポスかオスカルペレスに弟子入りしたいと考えている事も全て言わなくてはいけない、という事ですよね?」と聞いた。

岩間さんは「正にそう。特にいつか起業したいとなると、必ず必要になってくるのが泥臭さや自分をさらけ出すという事。プライドを壊せるのは、今しかない。年齢を増す毎に、そういった事をできる人は非常に少なくなってくる。実際起業家にも、マーケティングの為SNSのフォロワーを伸ばしましょうと言っても、プライドや理想が勝って伸ばせない人も多い。若ければ若いほど、黒歴史は作りたい放題であり、それが必ず大きな価値に繋がる。
アルゼンチンに行く×サッカーする×いつか起業したい、だけだと正直フックとして弱い。独自の発信は、いつか起業する際にも必ずプラスに働く事となる。だから是非やってみて欲しい。」と伝えてくれた。





オフィスからの帰り道、私は再考する。

岩間さんが伝えてくれた事は核心をついていた。そして自分も気づいていた。

人と1番差がつくのは行動量であり、泥臭さ無くして何かを成し遂げる事は絶対にできない。

こと資金調達においては、その泥臭さを世間に露呈させざるを得ない。しかし、そこには自分の理想やプライドが邪魔をする。

また、自分だけが有していると信じて発信した「情報や知識、思考」が、実は何の独自性も無かったと解ってしまう事も非常に怖い。

理想と現実の均衡点をどこに求めるべきなのか。ただ1つ、間違いなく言えるのは理想に寄っているという事。そして、このままだと間違いなく資金は集まらない。

悩んだ末
「よし、やっぱり継続しよう。そして、少しずつでいいから考えている事を正直に伝えていこう」
といった考えに導いた。



そのような経緯から、今回の資金調達理由を正直に伝えねば 「いつか必ず起業したい」を記す事になった。



ここまで読んでいただき誠にありがとうございました。

前回から新たに6人の方から支援していただきました。
本当にありがとうございます。

改めまして、もし個人協賛していただける方がいらっしゃいましたら以下のフォームから、何卒宜しくお願い致します。

備考欄の所には、最近悩んでいる事を書いていただいても良いです。自分なりの視点からご回答させていただく事も出来ます(毎年この時期になると、数件程インスタやTwitterを通して受験生からの相談が来たりします。)

また、南米に事業拡大を考えていて、現地の生きた情報を求めている企業様などがいらっしゃいましたらご連絡お待ちしております。学生起業家の方も是非。
SNSアカウントorメール(seinacasillas0817@icloud.com)

インスタやTwitterでの拡散も是非宜しくお願い致します。


本当にありがとうございました。

明日からの発信も、見て頂けたら幸いです。

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