高校にピザ窯を本気で作ろうとした話
僕はナンが大好きだ。カレー屋はナンを食いに行く場所である。カレーはサイドであってナンがメインである。と思っている。
「タンドリーで焼いたナンって美味しいよなぁ。」高二の冬にナン好きの友達と帰りながらそんな話をしていた。
「釜で炊いたご飯も美味しいし、釜で作る物は大抵美味しいよね」「ピザ窯のピザとか格別じゃね笑」その瞬間閃いた。
あ、ピザ窯作れば良いやん。
ピザ窯を作ればナンも焼けるし、ピザも焼ける。パンは勿論焼き芋もなんかも。
「ナン食べたいならタンドリー作れば良いやん」と思った方。タンドリーではピザが作れない。しかしピザ窯であればナンは作れる。一体なんの話しなんだと言う事は置いといて。
これを学校に作れば放課後に皆んなとナンが食べれるし、友達も出来る。ナン友である。更に皆んなで作ると言う達成感もある。
こんな理に叶った事はない。
家に帰った瞬間直ぐにパソコンを打った。
そして次の日担任にこんなものを提出した。
僕は幸いにも食品系のコースだったので、「これで実習品も作りましょう‼︎」と言う口実が出来る。
天才である。←と思っていた
具体的な理由や作る際のメリットデメリット、窯の種類や特性などを計7ページにまとめて提出した。
そして最後にこんなページを。
僕の所属する三組は比較的、消極的な子が多かった
その分を一部の積極的な子が支え合う良いクラスだった。
このクラスの皆んなと最高の思い出を作りたい。
あわよくばナン友も作りたい←これは書いていない。
これを担任に提出すると、「いいね、上に聞いてくる。」と言われた。
そして数日後、「上がok言ってたから校長に聞いてくるわ。」と言われた。
え、意外とイケるやん。
高2がピザ窯を作りたい!とほざいて校長まで話がいっちゃう。僕の高校は良い高校だった。←(校則は昭和ですかと言うくらいキツかった)
恐らくこんな高校はない。
更に数日後、担任に呼ばれ「okとれたよ」と言われた。
っしゃぁぁぁぁぁぁ‼︎‼︎
許可が取れた。【高校時代、学校にピザ窯を建設した男】と言うテンプレが貼れるのである。
まぁ、そんな称号いらないのだが直ぐに製作に取り掛かろうとした時。色んな問題が浮き彫りになった。
・レンガどこから運んでくんねん
・建設費用どこからやねん
・そもそもいつ作んねん
ねんねん兄弟がいっぱい出てきた。
それでも色んな解決策を出して、解決していった。
が、しかし
高校とは常に行事が入っているものである。行事を終えたと思えば期末試験。期末試験を終えたと思えばまた試験。試験大好きかよ。
そんなこんなで結局卒業までにピザ窯を作る事は出来なかった。
と、ここまでのストーリーを話してみましたが正直言うと僕の行動力不足です。
作りたい→製作書提出→までのスピードは早かったがそこからの爪が甘かった。
もっと計画を練っていれば、前々から準備していれば。今思えば様々な事がよぎります。
高校時代最初で最後のチャンスを逃しました。
しかし、僕は失敗とは全く思っていません。むしろ行動して見て本当に良かった。気づきがいっぱいある。
馬鹿げた事でも本気になれば周りは動く
校長まで話しが行き、許可が貰えた。勿論どこの学校でもokかと言われたらそうじゃないかもしれない。僕の学校だけかもしれない。
だけど、本気度は伝わったって事。ここが大事で本気で向き合えば相手にも伝わる。高二の時、行動して見て本当に良かった。
ピザ窯は作れなかったけどこの事を通してとても大事な勉強が出来たと思う。
定期的にあった試験勉強よりも行動して分かった勉強の方が頭にずっと残ってるし身に付いてる......
勉強はするべきですが思った事を即行動してみるのもアリです。
でもナンは食いたかった。ついでにナン友も。
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