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あの人はすごいと言っているうちに私の人生が終わっちゃう気がするから
だから他人に羨望のまなざしを向けるよりも自分次第でどうにかなるものに時間を使っていたい。
わたしは人を褒めるのがうまいと思う。昔からか、いつからか獲得したスキルなのかは分からないけれど、得意だなぁと思うことが多い。それについて考えてみたところ、あくまでわたしの話だが、だれかを賞賛するときには必ず少し羨ましい、あんな風になれたらという気持ちが入っていると思う。あぁわたしもあの人のようになれたら、できたら、生きれたら。。。みたいな。褒めるというのはとても簡単な行為だ、シンプルにすごいなというところを伝えればいい、ただ振り返ると自分を無意識にないがしろにしながら人を褒めてきたこともあったなと思う。特に20代はそんな褒め方をしていることが多かった気がする。褒めたあとになんとなく落ち込むみたいなことが多かった。
今でも人を褒めることは得意だが、そこまで落ち込まない。まったく落ち込まないがと言われるとわからないから、そこまでくらい。なにか大きなひらめきがあったとかではないが、徐々にそういう褒め方をしても、どれだけその人がすごいか、いかに自分にはないものを持ってるか、そんな話だけをしていてもわたしが前に進むことはなく、わたしの人生が消費されていってしまうんだなという感覚が大きくなったのだ。むしろ、前はそれを積極的に行うことで自分に目がいかないようにしていた節もあったと思う。
あの人が進もうがそうでなかろうが、わたしは進んだり時に止まったりする。逆も然り。
うまく書けないが、少しずつ、他意無しに、ただすごい、と言えるようになってきたしよりそうなりたい。そしてそのすごいという気持ちから刺激を受けて自分に還元したい。
わたしが今一曲踊ろうとしているのもそういうことで、あぁこんなに踊れてすごいな、楽しいだろうな、という感嘆を、ひたすらにそのパフォーマンスを見続けて消費するのではなく、そのエッセンスを自分に還元したいのである。うまく書けないが。
なにかの本に、本当の感動は見ること聴くことでは味わえない、下手だろうが自分でやらなきゃいけない的なことが書いてあった、岡本太郎だったかな。。。岡本太郎を引用してまで言う大層な話ではないがわたしは最近そんなことを思っている。
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