菜の花だより
踏切を待つ間 足元にふと目に入った菜の花
春だよ・・と、花が言う
菜の花は 菜の花を咲かせる
どこに咲いても 菜の花は菜の花なのである
人もまた同じなのだ・・と、朝の悟り。
・・・・・
言葉拾い・・言葉を探す・・言葉を集める・・
いつも素敵な言葉を見つけ 教えてくれる友達がいる。
どうしてこうも的確な言葉が見つかる(思い出せる)のだろうと
感性と記憶力に脱帽してしまう。
またその見つけた言葉、目に止まった言葉を通して、
友達の人柄も伝わってくる。
・・・・・
俵万智・・
「楽しくじゃなくて正しく弾くんだね」子に見抜かれる私のピアノ
鋭い子供の感性・・・恐るべし。
楽譜通り真面目に弾く俵さんのピアノの音が聴こえてくるようだ。
教則本でも弾いているのだろうか・・
メトロノームに合わせているのだろうか・・
きっちりかっちりしすぎて、
呼吸を忘れているのではないだろうか・・
身体の力み、指や姿勢は?と、指導者目線が止まらない。
楽しくとは・・・・音が生きていること。
音が生き生きとピアノから生まれるとは・・・
以前ある駅で駅ピアノを弾いている駅員さんがいました。
自由自在に曲から曲へ流暢に音は流れ
何より音が生き生きとし、楽しさでいっぱいでした。
演奏中にどんどん人が集まり、
演奏が終わるとホールかと思うほどの拍手。
そして小さな子が駅員さんにチョコレートを渡していました。
音楽って、難しいこと云々よりも、
生きた音楽に心を動かされるから、音楽っていいなっと
思うのではないかと思う。とても純粋で単純なのだと。
小さな子供からお年寄りの方まで、思わず足を止めて
ずっと見入って聴いてしまう演奏をしていた駅員さん。
奏者も聴者も楽しさいっぱいの音に包まれていました。
音大卒の駅員さん?っと、そのときは思っていました。
でも・・
その方は駅員さんに変装したピアニスト「よみぃ」であったこと
随分あとになって知りました。
感じたままに、感じるままに、弾いてみるといい。
きっとそこに生きた音楽がある。
・・・あの時あの駅には
枠にとらわれない「よみぃ」という花が、
生き生きと咲いていました・・・