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木のいのち木のこころ


法隆寺修復を手掛けた宮大工棟梁・西岡常一さんの職人魂が詰まっている。ご存命だったら西岡常一さんに会いたいと思うほど。
まっすぐで、西岡さんの飾らないそのまんまの言葉は、
私の心にもまっすぐ届く。
・・・
口伝・・
手を使う 技を必要とする世界は、
やはり、時代が変わっても伝え方は同じではないだろうか。
感覚だけが知っている世界。
うん、そこ! それ! っと・・
何故と聞かれれば、感覚としかいいようがない。
見えないけど見える・・
技術とは、目では見えない世界への扉の鍵・・と思う。
木をいかに生かすか 技や勘 人を育てるとは・・
様々なことが技術を必要とする人・仕事と繋がっていると思う。
言葉が心に染み渡り
言葉を噛みしめるように読みすすめる。

・・・・・
西岡さんの言葉
「近道や早道はなく一歩一歩進むしか道がないのです。
頭で記憶するだけではだめなのです。
本を読んだだけでも覚えられませんな。
自分で経験を踏み 何代も前から引き継がれてきた技を
身につけ 昔の人が考えだした知恵を受け継がなくては
ならないのです。本当のことは何なのかを知らずしては
何も始まらないのです・・
技は人間の手から手へ引き継がれてきた手の記憶なのです。
技の引き継ぎは「徒弟制度」という師匠と弟子が
一対一で育てる。手間と時間がかかるのです」

・・・

長い道のりの中で 見えてきたもの
気づいたことが 振り返ると
一つ一つに道しるべのように灯っている。
きっと先人たちも、この道を辿ったはず・・
その先には、まだまだ道が続いていて
どこまで辿り着けるかは自分しだい。

先人たちの言葉は知恵の宝庫と思う。
人生で何かに迷ったり見えなくなったときは
先人たちの声が聴こえるものに触れると
暗い道に道しるべが薄っすら見え
明かりが灯る方へ導いてくれるかもしれない。

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