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積水樹脂が実証実験に参画している長野県塩尻市の自動運転車両に乗車体験しました!

こんにちは。積水樹脂グループ公式note編集部土井です。
2024年1月に長野県塩尻市で実施される自動運転車両の無料乗車体験の実施にあたり、2023年12月に実施された関係者向けの試乗体験に参加してきました。

塩尻駅到着

当社も参画している塩尻Maasプロジェクト

長野県塩尻市では、高齢になり免許返納者などの移動に課題を抱える皆様のための移動手段の確保や、観光などで塩尻市に来られる方の移動手段の確保など、移動に対する様々なニーズや重要性が高まっていました。塩尻MaaSプロジェクトは、これらのニーズや課題に応え、より暮らしが便利になる公共交通の実現を目指して2020年にスタートしたプロジェクトです。積水樹脂はこのプロジェクトに参加していました。

MaaSって何?

MaaS(マース:Mobility as a Service)とは、地域住民や旅行者一人一人のトリップ単位での移動ニーズに対応して、複数の公共交通やそれ以外の移動サービスを最適に組み合わせて検索・予約・決済等を一括で行うサービスであり、観光や医療等の目的地における交通以外のサービス等との連携により、移動の利便性向上や地域の課題解決にも資する重要な手段となるものです。

国土交通省HP

このようなプロジェクトは、特に地方の公共交通の確保(移動課題の解決)や経済確保を目的として、全国で実施されています。その移動手段として自動運転技術やAI活用型オンデマンドバスなどの次世代モビリティサービスを活用していく取組みを進めるにあたり、自動運転の車両が道路を通行する際には道路や歩行者との共存なども検討していく必要があります。その点をスムーズに進めるために当社ではIoT技術を使いながら交通安全製品で参画しています。

このプロジェクトをはじめとして、2020年から様々な実証実験や検討を重ねておられる塩尻市ですが、すでに「のるーと塩尻」というWeb、アプリ、電話などで予約するオンデマンドバスなどの実証実験も実施されています。

塩尻市では自動運転EVバスを使って2025年に自動運転レベル4で自動運転移動サービスの導入を目指して想定ルートの一部を日常的に走行する実験を重ねておられます。

その段階の一つとして、今回2024年1月に市民の方に自動運転車両に乗っていただく機会を実施されるのです。

その前に試乗体験に参加させていただきました。

【参考】自動運転のレベルって?

公益社団法人JSAE(自動車技術会)https://tech.jsae.or.jp/paperinfo/ja/content/tp-18004-22/

0が一般的な自動車、
1が自動ブレーキなどが自動車に搭載されているレベル。
2が手が離せる、ハンズオフで運転できるくらいのレベル。
   ・・・今自家用車はこれくらいのレベルの車が一部ありますね。
3が目を離して運転できるレベル、
4は運転以外のことができる、例えば新聞を読みながら運転できるレベル。
5は4のレベルがどこでも場所を問わず運転できるレベル。

https://www.macnica.co.jp/business/maas/columns/135343/

試乗体験

まずは塩尻駅に

自動運転車両は塩尻駅のロータリーに待機していました。

コンパクトで有能な自動運転車両

待ってくれていた自動運転車両

塩尻駅から乗車。乗車前には塩尻市役所 先端産業振興室 百瀬さんにバスの説明を受けました。

前方にたくさんのカメラやセンサがあります。

たくさん!


バスの座席数は15席でコンパクト。後方には電池なども積み込まれていました。

USBポートも座席の横にあります

実際に一般の方が乗るときは下の機械やアプリで乗車予約をする形です。駅、えんぱーく、市役所などにありました。

これは市役所にあったもの

出発!スムーズな乗車体験

出発時刻になると遠隔から乗車コースの情報が届いて、自動運転が開始します。

上の画像の黄色いものはこの地図作成時になかったもの。つまり停止したり動いている車や人が表示されています。
自動運転と手動運転のスイッチは短時間でできます。
途中、路上駐車が多い地域は路上駐車があるときは手動運転に、そこを過ぎるとすぐ自動運転になりました。

対向車や歩行者と自動運転車両の共存
当社の路車協調システム

当社が実験に参画している試作品(製品)は市役所から100m離れたところにあります。下の図の赤い●の部分です。

塩尻市HPより1月の走行ルートの地図です

これは市役所に向かっている方向です。今回の私の試乗の際には表示させない設定でしたが、画像赤で囲んでいる真ん中のLED表示板で市役所に向かって走る一般の車両に注意喚起を促します。

赤い○のところに文字が表示されます

2枚目の下の画像は市役所側からのものです。この左上にあるセンサで障害物などを感知し自動運転車両が市役所の中に入るために右折可能かどうか自動運転車両に情報を送ります。

ここから100m先も感知し情報を送ります

スムーズな自動運転

自動運転はとてもスムーズでした。
100m先からも右折可能かどうかのサインを送れることに驚きました。
この動画はその市役所内に右折する様子です。自動運転とは思えないです。

ちょっとしたトラブル~私が「障害物」に~

私は自動運転車両が右折するエリアのもっと近くにこの路車協調システムがあり、自動運転車両にサインを送るのではと思って探し回っていました。
するとこのちょこまか動き回る私自身が路車協調システムに「障害物」として認知されてしまい自動運転車両がストップしてしまいました。(その後手動運転に)
本当にすみませんでした、、、。
(上の動画はその30分後の自動運転の時のものです)

塩尻市の素晴らしい仕組み「KADO」

特に素晴らしいなと思ったのは先ほどの写真にあった自動運転用の地図は、塩尻市が行っている「時間や場所に制約があっても働きたい誰もが、働ける機会をつくる」をミッションとしている自営型テレワーク推進事業「KADO」で作られたもの。自動運転をフォローする同乗のスタッフも「KADO」の方、一時的に手動運転を対応する運転手もアルピコ交通の方など、地域の方で作り上げているところです。

おまけ

塩尻駅には日本で唯一ホームにブドウ園があります。
そういえば塩尻市のマークもブドウだ。

塩尻市
残念ながら冬だったので

そこに向かうと途中に足あとマークが点々と、、、?

見えますか?何かの足あとが
キツネの足あとでした!

2024年1月は呉市でも

参画の形は異なりますが、積水樹脂は、2024年1月18日(木)~21日(日)に広島県呉市にて実施される「次世代モビリティ導入に向けた交通社会実験」に、当社、トヨタ自動車株式会社未来創生センター株式会社光波 と共同開発した「スマート道路鋲」および「LED表示板(オプトマーカー)」を提供し、参画します。

これらの試作品により、歩行者が車両の接近状況や状態を直感的に理解でき、歩行者に安全な場所へのスムーズな移動を喚起することで、自動運転車両の安全な走行を支援します。

詳しくはリリースをご覧ください。こちらもまた報告します!

仕事を終えて。
塩尻駅構内には素敵な塩尻ワインを提供するバー&カフェがありましたが、
私は帰宅後に車を運転する予定があり、、、泣

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