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自分にとってのCozyな時間をつくる

不思議な効能

鉢植えで育てている小菊が八分咲きになった。限りなく白に近い薄ピンク色の小菊が生き生きと咲いて、あの独特な香りが辺りに漂う。私は菊の香りが好き。"秋"って感じがするから。
そして最近木枯らし一号が吹いた。私はその日に、扇風機を片付けようと決心した。仕舞い時を逃し、とりあえずで部屋に放置し続けてきた扇風機。ついに、ついに、片付けることにした。解体して軽く水洗いをし、段ボールに入れ直して納戸に仕舞いに行くと、一仕事終えたような気分になった。
そして交代に、今度は毛足の長いラグをよっこいしょと出してきた。これをフローリングに敷くと部屋が一気に暖かみを帯びる。

秋から冬に季節が早足で移行している。
これからの季節に合わせて身の回りのものを冬仕様に変えて行きたい。


扇風機を仕舞ってラグを出したことで、完全に、私の中の冬支度スイッチが入った。
室内の季節の設えとして、瑞々しい青モミジの手ぬぐいのタペストリーを三人の舞妓さんたちがクリスマスツリーをデコレーションしているものに換えた。すると、その場の季節が早送りされ、はんなりとしたクリスマスシーズンが我が家に到来した。飾るものをその時期に合ったものにする、ただそれだけでなんだかすごく嬉しくなる。気持ちがじんわりとあったかくなる。これって何て言う効能なのかしら?


この時期に欠かせない「首」を守るもの

ここのところ、私は毎日のようにとっくりの服を着ている。首を冷やすと途端に体調が悪くなるので、寒い時期の私の必需品。あったかいしファッションとしても可愛いところが気に入っている。タートルネックやハイネックじゃなくて、とっくりっていう言い方が可愛らしくて私は好き。機能面、ファッション性に優れ、ネーミングも可愛いっていう理由でテンションが上がるのは私だけかな?
あと足首を冷えから守るまるでこたつも欠かせない存在。よくあるレッグウォーマーとは明らかに暖かさのレベルが違う。履くだけであったかい、エコなこたつに今年もお世話になりっぱなしになるだろう。

冬を通り越して春を思い描く

室内でヒヤシンスの球根の水耕栽培にチャレンジすることにした。
去年、庭に転がっていた小さな紫色のヒヤシンスの球根を発見し、思いつきで水耕栽培を始めた。そうしたら暖かい室内ですくすくと順調に育ち、春を待たずに1月中旬には花を咲かせてくれた。
去年育てた時、日ごと伸びていく根っこを観察するのが思いのほか楽しく、日常のささやかな癒しになっていった。成長して蕾が一つずつ開くのが嬉しいし、それと同時に咽るほどの重厚な甘い香りが部屋中に広がるあの衝撃。忘れがたい体験だった。
今年は種苗屋さんで購入した立派な球根を室内で育てることにした。球根の水耕栽培用のオシャレな容器には憧れるけど、そこはペットボトルで代用。さあ、すっかり準備は整った。ぽちょんと球根のお尻を水につけ、オレンジ色のヒヤシンスの水耕栽培を今年もスタートさせた。もうそれだけで、私は嬉しい。ウキウキとして楽しい。春に咲くであろうヒヤシンスとの日常の始まり始まり~。

今はまだ見えない春を、庭に準備する

春に咲くアネモネ、ラナンキュラスといった憧れの花を育ててみたくて、それらの球根を初めて購入した。一応という気持ちでYouTubeで育て方を調べると、植え付ける前に球根の下処理をする必要があることを知り、衝撃を受けた。買ってきた状態のまま植え付ければ良いと思っていたけど、下処理として事前に球根に少しずつ水分を吸収させる方が良いとのことだった。春に咲く球根を秋に植えるだけで春の準備はばっちりだと思っていたら、さらに下準備が必要だとは。下準備…なんて丁寧な仕事が必要なんだと、新米ガーデナーの私にとっては驚きと同時に、なんだか玄人ぽいことが出来ることにわくわくも感じた。そんなこんなで素直に下処理をして、球根の向きに気を付けて無事に植え付けを完了した。初めての植物を育てるときは、いつも期待と不安でドキドキする。球根植物は土に植えたら成長の様子が分かりにくいので尚更。その分、春になって花が咲いたらこちらの気持ちは、はち切れそうなほど高揚するだろう。

本格的な冬が来る前に来年の春の準備をしているなんて、自分の憧れていたことを実践できている?!

ふとそんなことに気がついた。私は季節の植物を育てながらの暮らしに何年も前から憧れていた。そんな生活が、今、少しだけ実現している。

自分にとっての楽しみを自分自身で用意する

自分にとっての少し先の楽しみを自分で用意することが、こんなにもわくわくすることとは知らなかった。いや、忘れていた。
自分の意識が、心配なことやネガティブなことばかり向けられていると、なかなか先のことを思い描けない。去年の私はそんな感じだった。それはそれは苦しかった。
だけど、自分の意識は変えられる。どんなに小さなことでも良い。自分にとっての楽しみが必ずある。私にとっての季節を感じる生活がそうであったように、自分が嬉しく感じられる物事の種は自分自身の中にある。当たり前に思いすぎて気づきにくいこともある。だけど、自分にとっての嬉しいの素の種を見つけたらそれを少しずつでも育ててあげたい。今、私はそんな風に思っている。

おわりに

大好きなLaufeyとノラ・ジョーンズがコラボしたクリスマスソングをエンドレスで聴きながらこのnoteを書いている。私にとっては暖かくて居心地がよく、くつろげるという言葉がぴったり合う時間。クリスマス気分を感じながら、これからも自分のペースで季節に合った暮らしの楽しみを実践していきたい。そして新米ガーデナーとしては、春の庭を造るためにまだまだ終わらない庭作業に頭を悩ませていく。まだ見ぬ春の庭を思い描き、それを実現しようと試行錯誤するのは結構大変だけど、同時にたまらなく楽しい。贅沢なこの時間を存分に味わおうと思う。




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