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鎌倉暮らし日記〈2022〜2023〉

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鎌倉のちょっと古い家に住んでいます。 Cover Photo : Kurumi Hamanaka / Yanaka, Tokyo
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#散歩

森のなかでだけ人は

2023.10.29 日 満月  六十年に一度の洪鐘祭をみに、家から北鎌倉まで歩いた。澄んだ秋空、う…

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空がまだ地上を歩いていたとき

2023.5.4 木 漢方薬局へ漢方相談に。先生が鎌倉山の菜園で育てた茎の太い立派なスペアミント…

地球がまわってる気がした高校生

2023.4.26 水 朝からものすごい雨と風。友人と会う予定がキャンセルになったので、のんびりす…

一冊の短編集みたいな人生

2023.3.19 大山のとうふ祭りへ。直径4メートルの釜でつくる大山菜という薬草入りの湯豆腐の仙…

百年、一日にも満たない時間

2023.3.10 朝、思いたってプランターにパプリカとミニトマトの種を植える。どこで買ったかは…

おぼえる気のない花の名前

2023.2.20 気づいたら朝で、気づいたら昼で、気づいたら夕暮れで、気づいたら夜。こういう毎…

ちょっとそこまで、春を探しに

2023.2.21 真冬の寒さに逆戻り。昨夜の煮物の残りをごはんにのっけて食べる。 健診結果を聞きに病院へいく。病院は好きじゃない。好きな人なんかいないと思うけど、一歩入っただけで気が滅入る。病院という名前はとてもよくないと思う。病をつくる場所みたいで。健康院にしたら病気に対するイメージも変わるのに。気持ちでやられちゃう人も少なくなると思うのに。ここでくる日もくる日も働いている人はすごい。私にはとても耐えられないと思う。院内ではまわりの空気に流されないように、吸い込まれな

春と熊

2023.2.13 朝から雨。パートナーの両親が遅い誕生日プレゼントに茅乃舎の出汁と青汁を送って…

立春大吉/休日は西へいく

2023.2.3 立春。暦のなかでもかなり好きな日。パートナーが朝食の皿洗いをしているとき、うち…

京都旅はいつも真冬

2023.1.20 京都へ一泊二日の誕生日旅行。去年みたく鎌倉でしずかに過ごすのでいいなと直前ま…

千年変わらないものと、百年先の未来

2023.1.10 冷たくなった白ごはんを出汁で温め、椎茸、しめじ、かぶとその葉を入れたおじやに…

となりのとなりの町まで、やさしく歩いていく

2022.12.24 昨晩は大量にあった里芋をひたすら剥いて茹でて、つぶしたところにライスミルクと…

冬のはじまりと道草時間を愛おしむ、鎌倉暮らしの街歩き

鎌倉に越してきて二度目の冬。住んでいる街のすてきなところを文字にしてみたくて、鎌倉の今を…

午後三時からはじめる、鎌倉暮らしの年の瀬ゆるゆる散歩

「この家って急須ないの?すぐ使いたいからなんかてきとうに買っちゃっていい?」 「てきとうはいやだ」 「えー。じゃあぼくが戻るまで買っておいて。期限は火曜日ね」 と言い残しパートナーは雨の佐渡島へ。急須かあ。今までお茶はやかんで大量に沸かしていたけれど、たしかに最近わたしも「急須、ないんだよなあ」とあたまの片隅で気にしてはいたのだ。よし、じゃあ明日しごとが終わったらちょっくら探しにいこうかな。どうせならカメラ片手に歩こう。ということで、とある休日の午後三時。日も傾きはじめた冬