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46歳で保険診療を辞めた歯医者の話②〜夢と理想の実現日記。〜

前回の話はこちらから↑ 是非😉


開業10年経過のモヤモヤ

地元川越で開業して10年
日々色々なことがありましたが、
歯への情熱❤️‍🔥は変わらず。
歯科医療に真摯に向き合っていました。

しかし
学んでも、上手くなっても、全く解決出来ない悩みが一つ。
「歯科保険医療制度」でした。

国民が安く歯科治療を受けられる。
まあ
良いと思います。
素晴らしい制度だと思います。

しかし
何十年も前に、その時代に合うように作られたシステム。
出来高払いで、異常に安い。

安過ぎる弊害は必ずあります。
それは誰かの犠牲の上に成り立っています。

歯医者は金持ち?


先日お店のカウンターで隣に座った人に
「歯医者だから金持ちでしょ!」
と言われました。
なるほど。
まだ世の中はそんなイメージなんだと😲。。
勉強になります。


歯医者は本当に儲かるのでしょうか?
ゆっくり患者さんの話聞いて、
まじめに丁寧に時間をかけて保険治療をすると、、、
全く儲かりません(笑)!

日本の歯科治療点数(料金)は衝撃的に安いです。
しかも医療費全体はどんどん上がっているのに
歯科は昭和からほぼ横ばい😭
ラーメン一杯100円や200円の時代から、歯科治療費だけ変わらない悲劇。

歯科医療の進歩、色々ディスポ、ホスピタリティに、値上げ、賃上げ。
無理でしょ。
保健治療、どんなに綺麗に精密にやっても、悪魔のようなヒドイ治療でも、値段は一緒です。

真面目で誠実な先生ほど儲からない、という現実。

昭和の虫歯洪水時代に出来た制度で、令和の歯科医療を行うこと自体に無理があるんです。

お金を稼ぐために


対策は3つ
①短時間で多くの患者さんをさばく
②腕を磨いて自費治療を増やす
③ズルする

①はスタッフをたくさん雇ってスーパースピードで治療をするので、余程天才ではない限りは悪魔的な治療👿になる可能性が高いです。
②私の周りの先生たちは大体こちらを目指していました。
③遠い知人がやりまくってバレて潰れました。

②が理想!な気もしますが…
でも、ここでまた謎ルールが足かせに。
そもそも日本は保険と自費を混ぜて治療を行う「混合診療」が禁止されている。
多少抜け道はありますが、理不尽なくらいアウトが多い。
色々勝手にやっていると、お代官様みたいな組織から怒られます笑

医学的に正しくても、アウト!
志高き歯科医師たちの翼は、どんどんもがれていきます。


保険制度のダークサイド

そうなんです
良識ある日本の歯科医師はみんな苦しんでるんです。

で、私もずっと苦しみました。
なんだこりゃ?と。
結局誰も幸せになってないじゃん。

ありえない安さと
がんじがらめの謎ルールの犠牲は
歯科を取り巻く全ての人と
患者さんになるんです。

それ、ダメじゃん。

次回に続きます。

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