続:時代劇レヴュー㉑:戦国疾風伝 二人の軍師(2011年)

タイトル:戦国疾風伝 二人の軍師・秀吉に天下を獲らせた男たち

放送時期:2011年1月2日

放送局など:テレビ東京

主演(役名):高橋克典(黒田如水)、山本耕史(竹中重治)

原作:嶋津義忠

脚本:尾西兼一


テレビ東京が毎年正月に放送していた「新春ワイド時代劇」(前身は「12時間超ワイドドラマ」)の第三十三弾(オリジナル作品としては三十一作目)で、秀吉の参謀として有名な「二兵衛」こと、竹中半兵衛重治と黒田官兵衛孝高(如水)の二人を主人公に、重治の稲葉山城乗っ取りから如水の死までを描いた作品である。

ただ、重治が中盤で退場することもあって、どちらかと言えば、如水の方が主人公としての比重が大きい。

全体的には大きな史実無視もなく(小寺政職の処遇など、一部では史実と異なる箇所もある)、オーソドックスにまとめていたように思うが、悪く言えば大きな見せ場もなく無難感じで、終盤の関ヶ原の戦いに際しての如水の動向については、もう少し時間をかけて描いても良かったのではないかと思う。

また、予算の都合か戦国時代が舞台に作品にもかかわらず、合戦シーンがほとんど登場しないのはちょっと残念であった。

山本耕史扮する竹中重治は、年齢的にも風貌的に結構はまっていたように思うし、高橋克典の如水は、参謀と武将の塩梅がよく、これまたなかなか良かったように思う。

細かい所で言えば、重治の舅である安藤守就を伊吹吾郎が、如水の舅である櫛橋伊定をあおい輝彦が演じていて、かつて「水戸黄門」で助さん・格さんを演じた両者が、ともに主人公の舅役で出演しているのは狙ったキャスティングであろうか。

後、これは本作に限った話ではなく、2000年以降の歴史ドラマに多かれ少なかれ共通するものであるが、本作の最大の不満は、現代的な価値観を作中に持ち込み過ぎな所である。

特に、貫地谷しほり演じる楓(架空の人物)を、わざわざ原作の設定を変えてまで「戦争嫌いで平和好き」と言うキャラクタに描きなおしてしまったのははっきり言って蛇足であろう。

作品の出来自体が悪くないだけに、この点が遺憾であった。

個人的には、如水がキリシタンであることが全く言及しなかった点も残念であったが、これは原作もそうなので指摘しても仕方ないかも知れない。


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