【3分で読める世界史】ロンドンのコーヒー・ハウスが担った役割
今回は17世紀のロンドンで、コーヒー・ハウスの担った役割についてお伝えします。
今日も中公新書の『コーヒーが廻り 世界史が廻る』を参照しながらお話しします。
前回オランダとコーヒーにまつわる話をお届けしました。
今度は、オランダと世界の覇権を競っていたイギリスの物語です。
コーヒーがロンドンにまで伝わると、街にコーヒー・ハウスと呼ばれる今のカフェのような店舗が作られました。
当時ロンドンでは、中流階級が主流となる市民社会が発展の過程にあり、その社交場として、コーヒー・ハウスは爆発的に増えました。
様々な人が行き交い、情報が集まるコーヒー・ハウスは、次第にいろいろな役割を担うようになります。
特に商人たちは情報が集まる場所には敏感で、足しげくコーヒー・ハウスに通うようになりました。
商人たちはそこで、株の売買を始めたり、コーヒー・ハウスに集められた世界の船舶と積み荷のリストをもとに、保険を掛けたりしました。
果てはコーヒー・ハウスには、郵便のサービスまで登場。ますます情報の集積が行われます。
あらゆる情報が集まるようになったコーヒー・ハウスは、もはや商人だけでなく、広くエリート層まで利用せずにはいられない空間になりました。
しかしコーヒー・ハウスの役割は、情報の集積だけにはとどまりません。
つづきは次回に……。
今日も最後までお読みいただき、ありがとうございました。
ロンドンで、コーヒー・ハウスが果たした役割とその様子が伝わりましたでしょうか。
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そして今回で【3分で読める世界史】は100記事目となりました。
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それでは、また次回!
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