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【3分で読める世界史】清の成立

今回から「中華帝国史編」は、二つめの帝国「清」に入ります。

中国の大国となる清がいかにして誕生したか。

この記事を読めば、その成立の過程が分かります。


①女真の台頭

薬用人参

時代は少し遡り、明末期。周辺からの圧迫に対抗すべく明は、軍事費として大量の銀を各地に投入。

これにより周辺諸地域との交易が活発になります。

そんななか、勢力を増大させたのが、毛皮や薬用人参などの輸出で財を成した女真(のちの満州)でした。


②女真の統一

中国の山岳地帯

さらにその中の女真族建州部のヌルハチ(太祖)が女真を統一。

中国東北地方に後金(こうきん)を建国しました。

ヌルハチは八旗(はっき)と呼ばれる男子皆兵制の軍事組織をつくり、さらに満州文字を作成するなどし、足元を固めます。

そして1619年、サルホの戦いで攻めてきた明を返り討ちにしました。


③清の成立

紫禁城‗遠方

ヌルハチの後継者となったホンタイジ(太宗)は、内モンゴルのチャハルを平定して、国号をとしました。

さらに自身はフビライ=ハン以来の大ハン位を継承するとし、皇帝を名乗ります。

そして1644年、李自成の乱で明が滅びると、3代皇帝の順治帝が中国統一を目指しました。

国境の山海関には呉三桂が守りを固めていましたが、これを説き伏せ、李自成を討ち、北京に入城。

ついに中華帝国の皇帝の座も手に入れました。


終わりに

A終わりに

いよいよ清が誕生しましたね。この後いかにして大国となっていくか。

次回は、康熙帝のお話です。お楽しみに!


参考文献


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