見出し画像

【3分で読める世界史】コーヒーを作るのにはお金がかかる

ちょっと間が空きましたが、【3分で読める世界史】をやっていきたいと思います。

本日はコーヒー生産にはお金がかかるというお話です。

今回も中公新書の『コーヒーが廻り 世界史が廻る』を参照しながらお話させていただきます。

前回の記事

「コーヒーの木は年間を通して霜のおそれのない温暖な気候と、年間1200ミリの降雨量を必要とする」

『コーヒーが廻り 世界史が廻る』より引用

イスラームのワインとしてコーヒーの栽培が始まったアラビア半島。しかし、この条件を満たす場所はごくわずかでした。

そのため、紅海が適度な湿度を保証してくれる、南西アラビアの西側の谷間で栽培が行われます。

さらに繊細なコーヒーの木は、適度な水分がないとダメ。日光が強すぎてもダメ。など要求が多く、大規模な灌漑設備が必要だったり、日光を遮る木を植える必要もあったりしました。

コーヒーを生産するための環境を整えるのには、多くのお金が掛かったのです。

さらに金銭的負担が大きかったのが、収穫までの期間でした。

「コーヒーの木が植えてから実をつけるまで5年ほどかかり、その間、収益が見込めない」

『コーヒーが廻り 世界史が廻る』より引用

コーヒー生産は初期投資が掛かるうえ、それから5年という長い期間収入が得られないという、よほどの資産家しか手を出せない代物だったのです。

コーヒー作りにはお金がかかる。この先、コーヒーは資本と結びついて、その歴史を世界史に刻むことになります。


今日も最後までお読みいただき、ありがとうございました。

「知らなかった」「面白かった」と思ってもらえましたら、スキボタン押していただけると励みになります。

それでは、また次回!

最後までお読みいただき、ありがとうございます!とても嬉しいです。 もしサポートいただけたら書籍を買って、世界史記事に厚みをくわえます!