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【3分で読める世界史】明の滅亡

対外危機に見舞われた明。追い打ちをかけるように国内も混乱していきます。

この記事を読めば、明の衰退の様子が分かります。


①張居正の改革

銀と交鈔

対外危機などにより、慢性的に財政赤字に転落していた明。

万暦帝の時代、内閣大学士の張居正一条鞭法を全国に拡大するなど財政改革を行い、一時的に赤字を脱出しました。(一条鞭法は「明の商業と税制」参照)

しかし張居正が亡くなると、財政は再び赤字にもどってしまいます。


②豊臣秀吉の朝鮮侵攻

豊臣秀吉

赤字の明の財政にとどめを刺したのが、日本の豊臣秀吉の朝鮮侵攻でした。

朝貢国だった朝鮮への明の援軍と、朝鮮の李舜臣亀甲船を使った迎撃により日本を撤退させることに成功しましたが、この戦費負担で明は破綻状態になってしまいます。


③権力闘争

本

そんな中、さらに明の内部では激しい権力争いが行われるようになります。

この状況を政府の失策だと批判する顧憲成が学問所である東林書院をつくり、そこに集まった官僚たちで東林派を形成。

一方、既得権益を守ろうとする宦官の魏忠賢非東林派を作り、両者は激しく対立し、政治は混迷を極めました。


④明の滅亡

中国農村

財政破綻、政治の混乱により、明は衰退し各地で反乱が起こるようになります。

さらに周辺地域の新勢力の台頭も重なり、1644年、農民を中心とする李自成の乱により北京が占領され、明は滅亡しました。


終わりに

A終わりに

いかがだったでしょうか。今回は明の滅亡の過程をお届けしました。

次回は、明の時代の社会と文化について振り返りたいと思います。お楽しみに!


参考文献


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