【3分で読める世界史】9歳の王と血のメアリ
ヘンリ8世の死後、母親が違う子供たちが後を継いでいきます。
今回は最初の2人を見ていきましょう。
■9歳の王
ヘンリ8世の子としては、唯一の王子だったエドワード6世がイギリス王位に即位。
このときなんとまだ9歳。しかし周りの力を借りつつ、立派に王位をやり遂げます。
父が離婚したいがために作った、不安定なイギリス国教会を整備。
教義をカルヴァン派に寄せる一般祈祷書を制定しながら、司教制や儀式などはカトリックの要素を残しました。
■血のメアリ
エドワード6世が15歳の短い生涯に幕を下ろすと、今度はヘンリ8世とキャサリンの娘のメアリ1世が即位します。
イングランド初の女王の誕生です。
メアリ1世はスペイン王子フェリペ(後のフェリペ2世)と結婚し、カトリックを復活させます。
そしてこれに反対するプロテスタントを次々に処刑したので、Bloody Mary(血のメアリ)と恐れられました。
しかし、スペイン王室との結婚は、イギリスをピンチに陥れます。
当時のスペインvsフランスの戦争に巻き込まれ、大陸に唯一残っていた領地カレーを失ってしまいました。
■編集後記
9歳で王位に就くなんて、どんな心境なんでしょう。
今でいう小学3~4年生です。恐れ入ります。
一方で、姉のような「血のメアリ」とは呼ばれたくないですね。
今では考えられない状況が現れるのが、世界史の魅力のひとつだなと思った回でした。
ではまた次回!
参考文献
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