社会人 大学院修士課程 教師を続けながら その1
「よし、大学院に入ろう」そう決めたのは、3月の温かな午後のことだった。インターネットで学校探しが始まった。条件として、働きながら学べること。そして、学費が比較的安いことである。僕は2017年当時で49歳。世間で言えば、中間管理職として組織の中心である。そういう立場であると、大学院どころか、会社の業務に振り回されて家族生活もままならない場合が多い。ここで、自己紹介がてら、経歴をざっとお話ししたい。22歳で大学を卒業し、半年ほどアルバイトをして外国を放浪した。当時の日本はバブル