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”国際系” note まとめ

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This magazine curates notes relating to stuffs between globalness and localness.
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2019年5月の記事一覧

エジプトに暮らして のこと 1

 そこに呼ばれる と聞くことがある。2012年わたしはエジプトの地を訪れた。きっかけはサイトで知り合った「この人は信用できる」と感じた男性に会いたい と決心した時だ。間もなく大した荷物も持たずに先ずはカイロへと飛んだ。ムスリムの習慣は実際に見てもいないし、そういうものを到底まだ知らない私の服装は"熱い国だし軽装でいいな"という安易なものだった。乗り継ぎ アレクサンドリアで出迎えた彼の家に向かう途中でまずかった、と気づく。彼は遠距離の日頃のスカイプ会話でも、エジプシャンでありな

砂漠の国からみた、日本

10代の頃、この日本がとてもイヤだった時期がある。   すぐ群れる。    出る杭を打つ。   空気を読んで自分を殺す。   横並び。   でも縦社会。  ああ、本当に嫌だ。 今でもこれらは私の座右の銘には生涯入らないであろうフレーズ群だ。だが当時の私は思いっきり若かったのだろう。日本はどうもこういう特徴が色濃いらしいと知ると、今なんかとは比べものにならないほど辟易したものだった。嫌いだ日本。 もっと外国を知りたいなと思っていたのも、そこが根底にあったように思う。

中米バハマに飛んで、「ジュエリーに使われる貝」を食べてみた|世界のお菓子(食)を巡る旅#15

バハマの名物といえば「コンク貝」である。ホラ貝に似た巻貝で別名「ピンク」貝としても知られている。 日本では、カメオの素材やジュエリーとしての認識はある程度あると思うけれど、「食べたことがある」という人はきっと、稀だろう。 それもそのはず。 この貝はカリブ海全域に生息しているけれど、養殖は難しく、新鮮なものはカリブ海、またはその周辺でしか食べることができないらしい。 わたしも昔、世界一周中にメキシコの宿でみんなで調理して食べたことがあった。それ以来、5年ぶりに口にしたの

Are you 主体的で対話的な深い学びをしてる大人? ~ 一言切り抜きfrom日経#87

先週5月22日、全国ICT首長協議会より依頼を受け、 1時間のセッションを行ってきました。 ※ なんで、教育系かというと、こういうチームをやっているからです。 http://www.konnano-dodaro.jp/ さてさて、その講演タイトルは、こちら。 「正解がない時代なら、前代未聞をやろうよ。  〜Are you 主体的で対話的な深い学びをしてる大人?〜」 事務局のみなさんとメッセージを込めて、こうしました、 ってのと、講演を依頼されたら、タイトルをセン

ベルリン暮らしを体験できる場をつくります

先週末は世界を旅しているちはっぴーさんとデンマーク在住のフリーランサーZICCOさんがわが家に来てくれました。 じつは僕もおぎゆかも、おふたりとは初対面。「灯台もと暮らし」編集部の立花さんが、ちはっぴーさんとつないでくれました。 ちはっぴーさんは「hyphen,」の活動で立花さんが暮らす下川町に訪ねていて、ちはっぴーさんとZICCOさんがつながっている。そんなご縁で、今回ベルリンの我が家に来てくれることになりました。 街中を巡っていた彼女たちが帰ってきた夜は、日が落ちる

フィンランド+バルト三国+ベラルーシの MaaS 体験記 #Zaim

こんにちは!Zaim で代表をしている @unicco です。 私は最近、年に一度くらいのペースで同業の友だちと海外に行き、観光しつつ現地のサービスを見て回ることを趣味にしています。その一環として今回、フィンランドとバルト三国、そして足を伸ばしてベラルーシで MaaS(Mobility as a Service)を体験してきました。あくまでもいち旅行者の視点として、どんな風だったのかを共有してみたいと思います。 主なルート (1)フィンランド:ヘルシンキ (2)エストニ

『牙 アフリカゾウの密猟組織を追って』

先日、小学館ノンフィクション賞の授賞式にいってきた。 授賞作品は、三浦英之さんの『牙 アフリカゾウの密猟組織を追って』。以前、『五色の虹』で開高健賞も受賞されている現役の朝日新聞の記者の方である。 私は、三浦さんと雑誌の対談させていただいたご縁で、今回、授賞式にお招きいただいた。審査員は高野秀行さん、三浦しおんさん、古市憲寿さん。 三浦さんは、「スーツがなかったので、ジャケットを買って着てきました」という一方で高野さんが、「海外取材から帰国したばかりでなんとなくビーサン

中国の新幹線事情を調べてみました。日本より進んでませんか?

先日のGWで旅行に出かけた時に見た「復興号」があまりにもカッコ良かったので、中国高速鉄道の話を書こうと思いました。(GWに行ったハルビンの旅行記はこちらです。)そしていろいろ調べてみたら、かなり面白いですよ、中国の新幹線事情。 私は鉄道マニアでは無いので、その道の方にとってはこのレポートは全然満足できないかもしれませんが、中国の新幹線を調査したレポの中ではかなり詳しいと思います。ぜひご覧いただき、ご意見ください! まず、日本人の中国の鉄道と新幹線への印象って?いかがでしょ

キルギスを知るための10皿

中央アジアに位置する小国キルギスは天山山脈の高い山々に囲まれた山岳国家である。シルクロードの東西交流の経路にあたる中央アジアには砂漠のイメージがあるがキルギスは夏でも雪を頂く山々や緑豊かな高地草原が広がる光景を見ることができる。この国の主要民族であるキルギス人はもともと遊牧民である。ソ連時代に定住化が進められたが彼らの食文化には今なお遊牧の伝統を受け継ぐものが多くある。肉と乳製品が中心となる遊牧民の食は素朴だと思われがちであるが、日本人など農耕を行ってきた民族には想像を超えた

国際機関のキャリアの一歩目は国連機関と世界銀行、どちらが狙い目?

博士課程に進学してこのマガジンの更新も、もうしばらくはないだろうなと思っていたのですが、世界銀行にShort Term Consultant(STC)として二か月だけ戻ることになったので、久しぶりに更新してみようと思います(思い出して書けば色々とネタはあるのですが、あまり過去は振り返らないタイプなので、リクエストがあれば書きますが、そうでなければ特に書かない予定です)。 今回、世界銀行のネパール事務所で働くことになった理由は、ユニセフと世界銀行が共同で準備している幼児教育に

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Senri Oe Trio @BlueNotehawaii

ついにハワイ!日本公演が大成功に終わりいっぱいのエネルギーを抱えつつ、 マットと千里はハワイへ。プエルトリコからヘンリーがハワイへ。 21日は一夜しかない最高なスリルと心の栄養をお送りします。

ウズベキスタン、行ってきたん(6)買い物天国ヒヴァが最高だった件

ウズベキスタンは、すごくざっくり言うと、世界地図に向かって右から、コーカンド・ハン国、ブハラ・ハン国、ヒヴァ・ハン国と並んでいる。 私たちはタシケント→ブハラ→サマルカンド→タシケント→ヒヴァ→タシケント、というけっこうイレギュラーなルートの旅をしたけれど、おすすめなのは、 タシケント→サマルカンド→ブハラ→ヒヴァ→タシケントだ。 理由は、遠くへ行けば行くほど物価が下がるから。 ヒヴァの城壁内のメドレセ(そして我々の宿だった)。 お隣は途中で建設が止まっちゃったまま

ルポ【パレスチナ難民キャンプ⑫ [ラマダーン初日]】

皆さんこんにちは。 前回の投稿はこちらからお願いいたします。 5月6日からラマダーンが始まりました。 そのため、ムスリム(イスラーム教徒)は一ヶ月間、飲食、喫煙、性交などの行為を日の出から日没までの間はできなくなります。 ただし、老人や病人、旅行者、幼児、妊婦などはこれらを免除され、ラマダーン月に断食できない人は、後日断食をするか、貧しい人に施しをすることで断食に変えることができます。 そもそも、断食には神の恵みへの感謝を新たにするとともに、欲に打ち勝ち、精神力を養うとい

ケニアでの日常 「僕とジャックのその後」2019/05/31

ジャックとは? (プロフィールを更新しました) →34歳 男性  見た目は20代  (けっこう年上だっただけに驚き)  子どももいる  ヘッドフォンが欲しい  (だいたいのケニア人はヘッドフォンが好き) ジャックにマッサージを依頼して、週に2回は顔を合わせるようになり、 彼との信頼関係も築きつつあったそんな日のこと… ジャックが所属するトレーニンググループで練習に参加させてもらう約束をした。 これまで参加していたトレーニンググループの大半がジュニア選手で、そろそろ環