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子どもが話を聞いてくれない。どうする? 2/3

『子どもが話を聞いてくれない』昨日の続きです。
今回も3回に分けて書いていきます。

前回はこちら(1回目)
次回はこちら(3回目)

子どもの立場で考えてみよう

意外と分かっているようでできない、
第二の秘訣の【子どもの立場で考える】
今回も力を抜いて、やっていきましょう。

「子どもが話を聞いてくれない」
「何度言っても伝わらない」

と、大人が思っているとき。
子どもたちは、何を感じていると思われるでしょう。
こちらも色々想定できます。

・本当に聞いていないから、やらない。やれない
・聞いていないフリをしているが、やりたくない
・実は分かっているが、今日はやりたくない
・実はしっかり聞いている
・「あとでやるよ」と思っている

お子さんは、この中でどのへんにいるでしょうか。
はたまた、別のどこかでしょうか。

もし、「実は聞いていた」とすると?

何度言っても伝わらないと思っていたけど、実は聞いてたということが分かったとします。

なぜ、聞いてたのにやらなかったのでしょう。
あなたの子ども時代、同じシチュエーションがあなたのご両親との間で起こったとします。そして、あなたがお子さんに言ったことと同じことを、ご両親から言われました。さて、どうでしょう。

・同じことを言われたら、どんな気持ちがしますか?
・同じ風に言われたら、「やりたい」「変わりたい」という気持ちになりそうですか?それとも「やりたくない」「変えたくない」と感じるでしょうか。

もし、相手が子どもではなくパートナーだったら??

今度は視点を変えてみます。あなたがお子さんに言っていることや伝えていることを、もしパートナーさんに言ったとしたらどうなるか?

たとえば、
・片付けて
・出かける前にトイレに行って
・静かにして
・勉強して
・YouTubeやテレビばっかり見るのやめて

なんでもいいのですが、イメージの中で、同じことをあなたのパートナーさんに言ってみてください。言い方や言うときの感情まで同じだとして。パートナーさんはどんな反応をするでしょう?かなり分かりやすいと思います。

さらに今度は、同じことを「パートナーさんがあなたに言ってきた」ところを想定してみてください。それぞれ、どんな感情がうずまくでしょうか?
怒り?悲しみ?喜び?楽しみ?

この想定、現実味がないように感じるかもしれませんが、かなり的を射ています。普段、お子さんを”子ども”と感じてみている方が大多数だと思いますが、お子さんを”子ども”という見方ではなく、”ひとりの人”として見ることができるからです。

「そうはいっても、子どもは子どもでしょ!」
「まだ小さいんだから、いろんなことを教えないと。導かないと」

という考えも出てくるかもしれません。ですが、ここではいったん
お子さんへの認識を、”子ども”ではなく、
あなたとは異なる”ひとりの人”として置き換えて捉えてみて下さい。

たったこれだけで、多くの固定概念(フィルター)が外れます。
あなたとお子さんとの関係性がより深い段階に入るための鍵となります。

さんたの事例

僕の実際の事例の続きを書いてみます。

【保育園 お昼寝での苦悩②】
自分の本音(でないとしても、深い気持ち)は分かった。では、子どもたちはどう感じているだろうか?子どもたちの立場で考えてみた。

・こんなに何回も言われたら、明らかに”迷惑なおじさんだな”と感じる
・この人には何を言われても言うこときかないもんねーと思う!
・この人の目を盗んでこっそり遊んでやろう、と思う
・そんな何回も言わなくてもわかってるよ!と心底思う
・言わないけど、ほんとこの人嫌だなって思う
・この人はなぜこんなに偉そうに物を言うんだ?

などなど、色々想定できた。想定するとお腹が痛くなってきた・・・
子どもたちは、まさにこの想定通りのような表情をしているので、トイレに駆け込んで閉じこもりたい気分だ。

分かっている。そんなことは分かっているんだ。「何度も同じことを言われたくない」に決まっている。分かっているけれど、言わなければ変わらない。変わらない・・・の、だろうか?あれ、実際は言っているのに変わっていないんだ。なぜだ?

そうだ、なぜ「変わらない」と思っているのだろう。なぜ「分かっていない」と思っているのだろう。もし、本当は「分かっている」としたら、どうして子どもたちは静かにしないのだろう。う~ん、分からない…

☆ 今日の質問 ★

今日の質問は3つです。本気でやるとそこそこ時間のかかるワークになると思います。ゆっくりと自分に向き合うほど深いところに入れますので(本当に深いところに入れると思います!)、焦らずおだやかに取り組まれるとよいかもしれません。

①あなたは、
・どんな人に

・どういう風に
・どんな気持ちで言われたとき
「人の話を聞こう」「聞きたい!」「言われたことをやろう」「やりたい!」「変わろう」「かわりたい!」と感じますか?

②反対に、
・どんな人に

・どういう風に
・どんな気持ちで言われたとき
「人の話を聞きたくない」「言われたことをやりたくない」「変わりたくない」と感じますか?

③あなたが、「人に言われなくても、やろう」という気持ちになるときがあるとしたら、それはどんな時ですか?

前回はこちら(1回目)
次回はこちら(3回目)


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執筆者は、森のようちえん『さんさんぽ』を主催している
保育士さんたこと、ひがしなおやです。

・自分のことが大好きな子に。
・ありのままのその子に。
・自分事で考え、自分で決め、自分で動く子に。

そんな願いを込めて、保育にあたっています。
『さんさんぽ』は横浜市近郊にて、週四日開催を目指し園児募集中です。
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森のようちえん『さんさんぽ』
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